思想基盤 — 辺境からの示唆
01 — 起源:転機と環境の再構築
— De Schoolでの滞在制作
2019年5月——令和元年の初日。Studio The FutureのVincent / Klaraの協力のもと、アムステルダムの De School における初代アーティスト・イン・レジデンスとして、2ヶ月間の滞在制作に招聘された。私の最初で最後の「アーティスト」活動である。
滞在中は数千人を超えるDe Schoolの来訪者と積極的にコミュニケーションをとりながら、ほとんどの時間を現地での研究・開発に充てた。
この期間に偶然体験したスーパーツイーターを備えたスピーカーシステムを通じて、ハイパーソニックエフェクトの存在を知った。可聴域を超えた周波数帯が人間の知覚に作用するという現象は、デジタル音響の限界に対する認識を根本から鋭くした。
この地でシロシビンを体験した。認知形態の拡張における決定的な契機だった。内部状態(Set)と外部環境(Setting)の組み合わせが体験を根本から変容させる。SYMBIONTにおいてパッチ(Set)と再生環境(Setting)が異なる音響体験を生む設計は、この認識の直接的な反映である。
制作したシステム Resonance は、Max/MSP、SuperCollider、TidalCycles、openFrameworks、ReaperをOSCで接続し、空間系演算の一部をアナログモジュールで補完する構成を取った。人の動きを音に変換する Synesthesia と、それをさらに映像に変換する Feedback ——二つのサブシステムから成る。Victoria Galvaniがデザインした鉄のプレートの迷路と、Children Of The Lightが提供したライトで構成された幻想的な空間の中で、天井のカメラが移動する人々の動きをキャプチャし、ジェネラティヴサウンドとフィードバック映像を二つの異なる空間にリアルタイム生成する。
Victoriaとの協働によるコンタクトマイクロフォンのインスタレーションが、フィードバック系にさらなる深度を加えた。完成品ではなくプロセスそのものを展示するこの構造は、SYMBIONTの .symt ファイルの設計思想と相似形を成している。
— 帰郷と感覚の回復
これらの体験を携えて帰国した時点で、東京の情報密度は暴力的だった。都市環境への再適応は不可能だと判断した。親族の法事がきっかけで数十年ぶりに訪れた長野の山に触れ、即座に移住を決断する。信州——日本列島中央部の複数の巨大プレートと生態系が交差する地。祖父母の古民家を片付け、最初の1年は消耗した感覚系の回復に費やした。温泉と伏流水による身体的回復を経て、知覚は徐々に機能を取り戻していった。
コンクリートから木造住宅へ。自然音が常時聞こえる環境がデフォルトとなった。鳥の声、虫の声、風、木々のしなり——自然界に溢れ続ける音のエネルギーを日常として体感する中で、波動現象を「観察」することが制作の根幹となった。SYMBIONTにおいて「観察 > 構築」 が設計原則となっているのは、この原体験に由来する。
— モジュラーシンセの探求
この環境の中で、それまでのコンピュータによる創作行為を完全に停止し、モジュラーシンセサイザーの探求に没頭した。DAWによる編集的な構築行為に興味を失い、電子回路を自由に組み合わせて独自のアルゴリズムを構成できるモジュラーシンセの世界に夢中になった。すべてのアルゴリズム的な探究をインプロヴィゼーションとともにDSDで記録するという、イニシエーション的な録音スタイルもこの時期に確立された。モジュラーシンセが教えたのは、音は「設計する」ものではなく「パッチし、観察し、介入する」ものだということだった——SYMBIONTのノードグラフ設計は、この体験の直接的な延長線上にある。
SYMBIONTを開発する直前の大きな体験として、バックミンスター・フラーが唯一認めたデザインサイエンティスト、梶川泰司氏との出会いと交流があった。交流の期間は短かったが、その密度は極めて濃いものだった。彼が現在探索を続けているテンセグリティなど、一般にはあまり知られていない技術的概念やプロトタイプの数々を見せてもらい、フラーの思想をさまざまな実体験を元に直接伺えたことは、SYMBIONTの Less is more な設計思想に大きな影響を与えている。同じく信州を拠点に、雄大な自然の中で孤独な思案を重ねていた彼の存在には、強く勇気づけられた。
— 収束
定型的認知から外れた知覚構造、幼少期から並行して走り続けた古代叡智とコンピュータ技術の探索、P2Pが示した分散と自律の思想、De Schoolでのレジデンス体験による認知拡張、信州の自然が教えた「観察」の原理、そしてフラー/梶川両氏のテンセグリティ研究との出会いが示した Less is more——これらの経験と認識が一人の人間の中で収束した結果、既存のどのツールにも適合しない音響探索の形式が必要になった。SYMBIONTは、その必然から発生したエンジンである。これらの体験は、音そのものへの認識を不可逆に変容させた。
そしてこのエンジンの実現には、もう一つの共生が不可欠だった——LLMエージェント群との協働である。ハイパーフォーカス状態の私が設計意図と音響的直感を注ぎ込み、エージェントがそれを14万行のC++として具現化する。人間の認知特性と機械の計算能力が相互に増幅し合うこのプロセスそのものが、SYMBIONTの名が示す「共生」の実践であり、一個人では到達し得なかった密度のエンジンを生み出した。
02 — 音への認識論:衝動・観察・精度
— 衝動とエゴの消去
信州の自然の中で日常的に波動現象を観察する生活は、音に向かうプロセスそのものを変容させた。「曲を作ろう」という目的意識から始まることはほとんどない。自然の中で受け取ったエネルギーが蓄積されたとき、直感的に「今だ」と感じて触る。衝動が発生したときに触る。触りたくなるまで触らない。
このプロセスにおいて意識的に行っているのは、エゴの消去 である。鈴木大拙が禅の非二元論で示した、観る者と観られるものの境界が消滅する地点——そこに自らを置く。観察と感受を軸にし、思考に支配されない。最初の数時間で衝動的な骨格が現れ、その後パラメータを精緻に詰めていく——変調の入れ子構造を観察し、パッチ上のアルゴリズムを身体的に把握する。
SYMBIONTが「Living Sound Engine」を名乗り、.symtファイルで「プロセスそのもの」を共有するのは、この体験に根差している。De Schoolで完成品ではなくプロセスを展示したように、SYMBIONTのパッチもまた録音物(バイナリ)ではなくソースコード——再生するたびに異なる軌道を描く、生きたアルゴリズムそのものである。複製されたメディアを介した時点で、再現不可能な領域が発生する——一次情報以外は体験とは呼べない。SYMBIONTが外部プラグインに依存せず、エンジン内部で全ての音響現象を完結させる設計を選択しているのは、この認識の帰結である。
— 言霊と音の生成力
この「音は生成されるものであり、記録されるものではない」という認識は、私の中では言霊思想と深く結びついている。古代日本の言霊(ことだま)の概念において、音声は現実の表象ではない——音声そのものが現実を生成する力である。ホツマツタエは48音の言霊体系を宇宙生成の原理として記述し、楢崎皐月が発見・研究したカタカムナウタヒは、48の音素と幾何学図象の直接的対応を渦巻き構造の中に記した。楢崎は物理学者としての素養をもって古代文献を解読し、音・形・力の等価性を科学的視点から再構成した——古代叡智と近代科学の接点を一人の人間が体現した稀有な例である。
音が物質に先行し、振動が形態を決定するという認識は、近代科学のCymatics(音響振動による形態生成)と構造的に同型である。SYMBIONTが録音物(過去の音の痕跡)ではなくリアルタイム生成(現在進行形の音の発生)を設計の中心に据えているのは、音を「記録する対象」ではなく「発生し続ける力」として扱う、この認識論に根差している。
— 量子化への応答
自然界の波はなめらかな曲線を描く。デジタルはどこまでいっても量子化の影響下にあり、階段状の近似を計算することしかできない。時間領域方向の情報量が圧倒的に不足している——De Schoolでハイパーソニックエフェクトを体感し、可聴域を超えた周波数が人間の知覚に作用する現象を目の当たりにしたことで、この制約への認識はさらに鋭くなった。SYMBIONTはデジタルの限界を認識した上で、可能な限りの数値的精度を追求するという応答を選択している。倍精度浮動小数点(f64)による演算、612-TETの1.96セント格子による周波数解決、RK4積分のO(dt⁵)精度によるカオス軌道の追跡——量子化が不可避であるならば、その格子を知覚閾値を大幅に下回る解像度まで細かくする。数値的精度への執着は技術的な過剰ではなく、アナログ的な音響体験への誠実な近似である。
同時に、デジタルの編集スタイルそのものへの疑義がある。異なる時系列を同列に扱い、カット&ペーストで虚構を構築する——その方法論の内部にいる限り到達できない領域が存在する。信州の自然が教えたのは、音は「編集」するものではなく「観察」するものだということだった。SYMBIONTがDAW的な編集ではなく、リアルタイムに流れ続ける信号経路の「観察と介入」を設計の中心に据えているのは、この認識に基づく。パッチは編集されるものではなく、パラメータの変化によって異なる振る舞いを見せる生きた系 である。音をこのように知覚する以上、設計における恣意的な選択は許容されない。
03 — 原理:導出としてのデザイン
— 導出の認知的必然
前提が定義されていない算数を16進数で解く子供は、「なぜそうなるのか」の根拠なしに何かを受け入れることができない。色が美しいから採用する、慣習だから踏襲する、ユーザーが期待するから実装する——そのような判断プロセスは、私の認知構造においては機能しない。全ての設計判断には導出可能な原理が必要である。これは美学ではなく、認知的な必然だ。
一般的な音楽ソフトウェアの設計判断は、市場調査、競合分析、ユーザーテスト、デザイナーの審美眼に基づいている。SYMBIONTはそのいずれにも依拠していない。色彩は色相環上の幾何学的角度関係から、音律は数論的性質から、空間スケーリングはFibonacci数列と黄金比から、モジュレーション体系は力学系の分類学的多様性から——各設計判断は、それぞれの領域における数理的・物理的原理から一意に導出されている。「なぜその値なのか」という問いに対して、全ての回答が原理まで遡れる。恣意的な選択は存在しない。
— テンセグリティと最小構造
この設計態度の通奏低音となっているのは、梶川泰司氏から直接学んだバックミンスター・フラーの思想である。フラーは「自然は最小限の構造で最大限の機能を実現する」と述べた。テンセグリティ——圧縮材が互いに接触せず、張力材のネットワークによってのみ構造が成立する体系——は、この原理の物理的証明である。SYMBIONTのノードグラフも同じ構造を持つ。各ノードは独立した処理単位であり、直接的に結合せず、信号という「張力」によってのみ接続される。ノード単体では単純な機能しか持たないが、接続のトポロジーによって全体としての複雑な振る舞いが創発する。最小限の要素から最大限の可能性を引き出す——Less is more は標語ではなく、設計の方法論そのものである。
SYMBIONTの全ての技術的選択は、一つの原理に収束する——周波数を可能な限り正確に扱うこと。432Hzという基準周波数も、612-TETという音律格子も、カオス・アトラクタの軌道精度も、この原理から導出されている。以下の4つの導出例は、この方法論の具体的な適用である。原理から設計判断への方向は常に一方向的であり、逆は成立しない。これらの導出は、より深い構造的パターンを共有している——対立する原理の共生である。
Derivation
幾何学的色相分離 → カラーシステム
SYMBIONTの5色パレット(olo / flux / sig / null / gray)は、HSL色相環上の幾何学的角度関係 から導出されている。背景色の補色(+180°)を基準色 olo として定位し、そこから直交(-90°)→ flux (変調・エネルギー)、三次(+60°)→ null (分析・スペクトル)、対蹠(+180°)→ sig (警告・臨界)、そして無彩色 → gray (静止・中性)を配置する。デフォルト背景(黒)では olo = 171°(シアン #01FED7)を起点とし、全ての派生色が一意に決定される。「見た目が良いから」ではなく、知覚的に最大分離する角度関係から導出された色彩体系である。空間スケーリングにはFibonacci数列(2, 3, 5, 8, 13, 21, 34px)と黄金比 φ=1.618 を適用し、色彩と空間の両層で数理的一貫性を保っている。
Derivation
カオス力学系 → モジュレーション体系
17種のカオス・アトラクタの選定は、力学系の分類学的多様性を基準としている。連続力学系 (Lorenz、Rössler、Chua、Aizawa、Duffing、Halvorsen、Chen、Sprott、Van der Pol)は4次ルンゲ=クッタ法(RK4)で積分され、O(dt⁵)精度で位相空間の軌道を追跡する。離散写像 (Hénon、Ikeda、Logistic、Tent、Clifford、Gingerbreadman、Chirikov)は直接反復で状態を更新する。DoublePendulum はラグランジュ力学に基づく4次元状態空間(θ₁, θ₂, ω₁, ω₂)を完全なRK4で解き、重力・質量比・振子長が生むカオス的振る舞いを音響変調に変換する。Chuaの区分線形非線形性 |x+1| - |x-1| は条件分岐なしで評価され、SIMD親和性を保ちながらストレンジアトラクタの分岐構造を保存する。各アトラクタは3軸(X/Y/Z)の独立したスカラー出力を同時に提供し、一つの力学系から複数パラメータへのポリアディック・モジュレーション を実現する。
Derivation
数論的純粋性 → 612-TET 音律体系
SYMBIONTのデフォルト音律 612-TET (612音平均律)は、恣意的な数値ではない。612 = 2² × 3² × 17 は18個の約数を持ち、12で割り切れる(612 ÷ 12 = 51マイクロトーン/半音)ため、従来の12音体系との完全な互換性を保ちながら、1ステップあたり約1.96セント——人間の弁別閾(JND: 5-10セント)の約1/2.6——の超微細分解能を提供する。基準周波数 A4 = 432Hz との組み合わせで、E612モードではC4 ≈ 256.87Hz、Just IntonationモードではC4 = 256Hz = 2⁸ が正確に出現する。純正音程の近似精度は驚異的で、完全5度(358ステップ)= 誤差0.006セント、完全4度(254ステップ)= 0.006セント、長3度(197ステップ)= 0.039セント、短3度(161ステップ)= 0.045セント(許容差 ±3マイクロトーン ≈ 5.88セント以内)。
Derivation
内的体系 → 命名規則とビュー構成
WireView(信号経路の俯瞰)と FocusDive(単一ノードへの没入)という2つのビュー、PULSE.CORE / METAL.CORE / GRAIN.CORE というエンジン名とパラメータ群の階層的命名、olo / flux / sig / null / gray というカラー名——これらは既存のDAWやシンセサイザーの慣習に従ったものではない。開発者自身の認知モデルにおいて、概念がどのように分類・接続されるかを反映した固有の言語体系 である。PULSE.CORE の「PULSE」はエンジン名、「CORE」はパラメータ群名であり、合成表示が認知的階層を直接表現している。
04 — 共生の定義
— 名称の由来
「Symbiont(共生体)」という名称は比喩ではない。転勤族として孤立と接続を反復した幼少期、P2Pが示した中央なき分散の思想、IRCで地理的制約を超えて共振したアーティストたち、信州の自然が教えた人間と環境の共生——これらの原体験が、対立する原理の共生によってアーキテクチャを成立させるというエンジンの根本構造に結実している。共生は理念ではなく、このエンジンの動作原理そのものである。
— 思想的先行者
この共生の概念には、思想的先行者がいる。西田幾多郎は「絶対矛盾的自己同一」を提唱した。対立するものがヘーゲル的に止揚されるのではなく、矛盾したまま同一であるという認識——これはSYMBIONTの共生原理の最も直接的な哲学的定式化である。決定論とカオス、離散と連続は、矛盾したまま一つのエンジンの中に共存する。
岡潔は「数学は論理ではなく情緒だ」と述べた。数理的構造の発見には非論理的な直感が不可欠であり、両者は分離できない。SYMBIONTにおける倍精度の数値的精度とカオスの有機的偶然の共存は、この認識の技術的実装である。
九鬼周造は『偶然性の問題』で、偶然が無秩序ではなく固有の存在論的構造を持つことを論じた。『「いき」の構造』では、媚態・意気地・諦めという相反する契機の緊張関係から美的概念が成立することを示している——対立の解消ではなく、対立の維持が構造を生む。
John Cageは偶然性の操作が無秩序ではないことを示した——厳密な構造の中でこそ偶然は機能する。Brian Enoはジェネラティヴ・システムにおいて制約が生成の条件であることを実証した。これらに共通するのは、対立を解消する方法論ではなく、対立の緊張を維持したまま創造の駆動力とする態度である。フラーのテンセグリティもまた、圧縮材と張力材の対立によってのみ構造が成立する——共生原理の物理的証明である。
SYMBIONTの決定論的グラフとカオス変調、離散と連続の同時実装は、これらの思想の帰結である。対立を解消するのではなく、対立の緊張そのものがエンジンの生命力となる。以下の5つの共生は、いずれもアーキテクチャの異なる層——グラフ構造、数値精度、力学系、インタラクション、配布形態——に具体的に埋め込まれている。
Symbiosis
決定論 ↔ カオス
Kahnのトポロジカルソートによって厳密に順序付けられたノードグラフ——完全に決定論的な信号経路——の上を、17種のカオス・アトラクタによるk-rateモジュレーションが流れる。Lorenz系の σ(y-x), x(ρ-z)-y, xy-βz という3つの連立微分方程式がRK4で積分され、その3軸出力がフィルタのカットオフ、オシレータのピッチ、エフェクトのパラメータを同時に変調する。グラフの秩序が構造を提供し、カオスの初期値鋭敏性が生命を与える。
Symbiosis
数学的精度 ↔ 有機的偶然
SIMD最適化による倍精度浮動小数点(f64)の数値計算と、カオス・アトラクタの初期値鋭敏性が生む予測不可能な軌道。612-TETの1ステップ ≈ 1.96セント精度で周波数を解決し(純正5度の近似誤差はわずか0.006セント)、RK4のO(dt⁵)精度でアトラクタの軌道を追跡する。この数値的精度が高いからこそ、カオスの微細な分岐——Lorenz系のバタフライ効果における翅の厚み——が消失せずに保存され、音響パラメータの変調として知覚可能な差異を生み出す。
Symbiosis
離散 ↔ 連続
カオスエンジン内部で、連続力学系(ODE: Lorenz, Rössler, Chua等)と離散写像(Hénon, Ikeda, Logistic等)が std::variant による型安全なディスパッチで共存している。連続系はRK4積分で滑らかな軌道を描き、離散写像は反復ごとに状態が跳躍する。音律においても、612-TETの離散的な51マイクロトーン格子と、純正律の連続的な周波数比が4つのテンペラメント(Equal / E612 / Just / Pythagorean)として並存する。離散と連続の境界そのものが、音響的な豊かさの源泉である。
Symbiosis
観察者 ↔ システム
SYMBIONTのユーザーは楽曲を「作る」のではなく、アルゴリズムの振る舞いを「観察」し、パラメータを通じて系の状態に介入する。DoublePendulumの質量比を変えれば軌道は全く異なるカオスへ分岐し、Chuaの区分線形抵抗の傾き m₀/m₁ を調整すれば周期軌道とストレンジアトラクタの間を遷移する。観察者とシステムが相互に影響し合う——量子力学的な観測問題と構造的に類似した関係性である。
Symbiosis
孤立 ↔ 伝播
辺境(信州)で一人の開発者が構築した内的体系が、.symtファイル(数KB)を通じて他者の環境に移植される。共有されるのは完成品ではなく、プロセスそのもの——音のソースコードである。受け手はそれを改変し、別の軌道へ分岐させることができる。カオス系の初期値鋭敏性と同様に、わずかなパラメータの違いが全く異なる音響世界を生み出す。
共生原理の最も具体的な適用が、音律体系である。
05 — 音律:数学的純粋性への回帰
— 産業的標準への疑義
西洋音楽の標準である12音平均律(12-TET, A4=440Hz)は、産業的な標準化の産物である。幼少期から既存のパラダイムに疑義を持ち、産業化以前の叡智を探ってきた人間が、この慣習をそのまま受け入れることはなかった。SYMBIONTは数学的な根拠に基づいた音律体系をデフォルトとして採用している。
12-TET / 440Hzが標準となったのは20世紀の産業的合理化の帰結であり、音響的な必然性に基づくものではない。SYMBIONTが432Hzを選択するのは数理的合理性に基づいている——Just IntonationにおけるC4 = 256Hz = 2⁸が正確に出現し、オクターブ関係が純粋な2のべき乗で表現される。612-TETの超微細分解能(1.96セント/ステップ)は、人間の弁別閾を下回る精度で周波数を制御するための格子である。
— 古代叡智との構造的一致
この数理的選択は、産業化以前の叡智が保持していた認識と構造的に一致する。岡本天明が自動書記により記した日月神示は「音は生命なり」「数は力なり」と記す。天明自身は画家であり、論理的に記述したのではなく、意識を超えた経路から降りてきた言葉をそのまま写し取った。にもかかわらず——あるいはそれゆえに——そこには音と数と力の等価性という、SYMBIONTの設計原理と驚くほど一致する認識が含まれている。言霊思想において、特定の周波数は特定の力を持つ——音律の選択は単なる技術的パラメータではなく、存在論的な選択である。数理的格子と古代の認識が同じ結論に到達しているという事実が、この選択の正当性を二重に担保している。
Tuning
A4 = 432Hz — 2のべき乗連鎖
432Hzを基準とすると、Just Intonationモードにおいて C4 = 256Hz = 2⁸ が正確に出現する(E612/Equalモードでは C4 ≈ 256.87Hz——平均律の数学的制約による0.87Hzの乖離が生じる)。Just Intonationでのオクターブ関係は純粋な2のべき乗——C3 = 128 = 2⁷、C2 = 64 = 2⁶、C1 = 32 = 2⁵——で表現され、周波数空間における数学的純粋性が保たれる。440Hz基準ではC4 ≈ 261.63Hzとなり、いかなるテンペラメントでもこの整数性は得られない。SYMBIONTが432Hzを選択するのは、オカルト的な理由ではなく、Just Intonationにおいて2のべき乗で表現可能な周波数体系 が成立し、E612においてもその近傍(+5.87セント)に位置するという数理的合理性に基づいている。
Tuning
612-TET — 12との整除性を持つ微分音格子
612 = 2² × 3² × 17(18約数)。12で割り切れる(612 ÷ 12 = 51マイクロトーン/半音)ため、従来の12-TETと完全互換でありながら、1ステップ = 1200/612 ≈ 1.9608セントという超微細分解能を提供する。人間の周波数弁別閾(JND: 5-10セント)の約1/2.6であり、純正音程の近似精度は: 完全5度(3:2)= 358ステップ(701.961セント、誤差0.006セント )、完全4度(4:3)= 254ステップ(498.039セント、誤差0.006セント )、長3度(5:4)= 197ステップ(386.275セント、誤差0.039セント )、短3度(6:5)= 161ステップ(315.686セント、誤差0.045セント )。周波数計算式: f = 432 × 2^((n×51 - 3519) / 612)(n = MIDIノート番号、3519 = 69×51 = A4基準点)。
Tuning
79種の倍音分布 — 数理から民族音階まで
HarmonicSeriesノードは79種の倍音分布モードを搭載し、単一のインターフェースから自然倍音列、和声的倍音(23種のコード型)、民族音階(アラビア、インド、中国、アフリカ、バリ、日本)、数学的数列(Fibonacci、黄金比、素数、Lucas、Pell、Padovan)、物理モデル(オーバートーン、アンダートーン、フォルマント、共鳴)、実験的分布(カオス、フラクタル、量子、エントロピー)にアクセスできる。79モードの全てが612-TETの微細格子上で正確にマッピングされ、西洋和声から非西洋音律、純粋数学まで——あらゆる倍音構造を統一的に探索できる。
この体系は、楽器設計の歴史の中に先行者を持つ。
06 — 位置づけ:パーソナルインストゥルメントとしてのソフトウェア
— 辺境からの楽器設計
楽器設計の歴史において、設計者自身の認知構造が設計原理と不可分であった道具は、常に辺境から現れた。フラーが辺境から「宇宙船地球号」を構想し、梶川氏が信州から孤独にその原理を実証し続けているように——個人的な必然から生まれた道具が、結果的に普遍性を獲得する。SYMBIONTもまた、この軌道の上にある。
Don BuchlaはVoltage Controlという概念で電子楽器の語彙そのものを発明した。Serge Tcherepninは「パッチによって楽器の性格が変わる」というモジュラーの本質を体現した。Peter Blasserは Ciat-Lonbarde の楽器群を自身の音楽的探求のために設計し、それが結果的にカルト的な支持を得た。Rob Hordijkは Blippoo Box をカオス理論の音響実験として構築し、電子音楽の語彙を拡張した。いずれも、まず自分自身の制作に必要な道具として完成し、その設計原理が事後的に他者の探求を触発した。SYMBIONTが意図しているのも、この順序である——自分の道具を作る、それだけだ。
SYMBIONTはこの系譜にもう一つの伝統を交差させる——最小限の構造から最大限の複雑性を引き出すという音楽思想の系譜である。La Monte Youngは持続音の中に知覚の変容を見出し、音の「時間的厚み」を作曲の対象とした。Terry Rileyは『In C』において、最小限の断片と単純な規則から演奏のたびに異なる全体像が立ち現れることを示した。Steve Reichは位相のずれという一つのプロセスを設定し、そこから生まれる干渉パターンを「観察する」音楽を確立した。最小限の構造から最大限の複雑性が創発するという原理——SYMBIONTのノードグラフ設計とLess is moreの思想は、この系譜と構造的に同型である。
SYMBIONTは万人に向けて設計されたソフトウェアではない。25年の音響探索から結晶した、一人の人間の認知構造である。価格は市場の相場ではなく、この体系の密度に対する正直な応答として設定した。30日間のTrialで全機能を試し、必要か判断してほしい。
Trial
30 Days
CORE相当の全機能。保存3件まで。
Full
$649
56ノード・89アルゴリズム・全機能解放。
サポートや機能リクエストは受け付けない。対話には応じる。何か伝えたいことがあれば、直接コンタクトしてほしい。会いに来てくれるなら、なお良い。
辺境で一人の人間が構築した道具が、同じ辺境に立つ誰かの手に渡り、別の軌道を描き始める。SYMBIONTが「共生体」を名乗る理由は、エンジンの中だけにあるのではない——作り手と使い手の間に発生する、まだ名前のない関係性の中にある。既存の道具との断絶から始まったこの設計が、誰かにとっての認識の外側への通路となるならば、辺境は辺境のまま、静かに接続される。symbiont.audio
設計原則
上述の思想基盤を技術的に実現するために、SYMBIONTは以下の設計原則に基づいて構築されている。始まりも終わりもなく変化し続けるLiving Sound Engine を、数キロバイトで生成し、探索し、共有するための道具——それを支える具体的なアーキテクチャと設計判断を概観する。
C++20とJUCE 8を駆使したロックフリー・リアルタイムセーフティ とSIMD最適化(76%カバレッジ) により、人間と機械、有機的な混沌と数学的な秩序が「共生(Symbiosis)」する音響空間を実現する。
Design Principle
神経多様性ユニバーサルデザイン
ASD/ADHD/LDを持つ開発者自身の当事者性から設計。FocusDive (一度に1つのノードに没入)とVoid System (視覚的ノイズゼロ)により認知負荷を極小化。89アルゴリズム切替やジェネラティブパネルで、短時間で巨大な音響変化を実現します。
Experience Concept
体験型シンセシス — 観察 > 構築
従来のシンセが「楽曲を構築する道具」であるのに対し、Symbiontは音の振る舞いを「観察」し変化を「体験」するためのプラットフォーム。アルゴリズムが生み出す永続的な変化を探索すること自体がゴールです。保存形式の.symt は完成品ではなく、プロセスそのものを記録します。
Sharing Architecture
超軽量シェアリング — 数KBで音響世界を共有
.symtパッチファイル(数KB) で、プラグイン依存なしに制作手法まで丸ごと共有可能。受け手はパッチを開いて改変・探索でき、録音物(バイナリ)ではなくソースコード(パッチ)を共有する——音楽の「Git」に近い設計思想です。
Design Principle
神経多様性ユニバーサルデザイン
ASD/ADHD/LDを持つ開発者自身の当事者性から設計。FocusDive (一度に1つのノードに没入)とVoid System (視覚的ノイズゼロ)により認知負荷を極小化。89アルゴリズム切替やジェネラティブパネルで、短時間で巨大な音響変化を実現します。
Experience Concept
体験型シンセシス — 観察 > 構築
従来のシンセが「楽曲を構築する道具」であるのに対し、Symbiontは音の振る舞いを「観察」し変化を「体験」するためのプラットフォーム。アルゴリズムが生み出す永続的な変化を探索すること自体がゴールです。保存形式の.symt は完成品ではなく、プロセスそのものを記録します。
Sharing Architecture
超軽量シェアリング — 数KBで音響世界を共有
.symtパッチファイル(数KB) で、プラグイン依存なしに制作手法まで丸ごと共有可能。受け手はパッチを開いて改変・探索でき、録音物(バイナリ)ではなくソースコード(パッチ)を共有する——音楽の「Git」に近い設計思想です。
Sound Philosophy
432Hz E612 Natural Tuning
グローバルチューニングは標準の440Hzだけでなく、自然界のフラクタル構造と共鳴するとされる432Hz(E612) をネイティブサポート。5つの歴史的テンペラメント(純正律、ピタゴラス音律等)をリアルタイムに切り替え可能で、周波数本来の持つ数学的な美しさを引き出します。
Modulation Concept
Polyadic Chaos & Ecosystems
従来のLFOやエンベロープに加え、LorenzやRösslerなど17種のカオス・アトラクタを搭載。3次元(X/Y/Z)の座標変化を複数のパラメータへ同時にルーティングするポリアディック・モジュレーション により、予測不可能で有機的な「生きた」サウンドスケープを構築します。
UI/UX Vision
The Confluence Mixer
これまでの難解なモジュラーUIを廃し、信号の流れが川のように合流(Confluence)する洗練されたNodeGraph UI を採用。120fpsの滑らかな独自レンダリングと、インスペクターによる直感的なマクロ制御により、思考のスピードで音を彫刻できます。
システムアーキテクチャ
Symbiontは UIスレッド と オーディオスレッド(RT-Safe)
を厳密に分離した設計です。Session がグローバル状態を管理し、NodeGraph
がトポロジカルソートされたオーディオグラフを実行します。全てのスレッド間通信はロックフリーで行われ、リアルタイム安全性を保証します。
この分離は単なるソフトウェア設計上の判断ではない。観察する意識(UI)と、流れ続ける音響現象(Audio)が互いを阻害しない——共生の原理をスレッドモデルとして実装したものである。
UI THREAD
AUDIO THREAD (RT-SAFE)
WireView
Canvas
Inspector
Session
状態管理 + Undo/Redo
ModulationRouter
接続CRUD + 可視化
StateSnapshot
JSON永続化
NodeGraph
トポロジカル実行
モジュレーション
8×8 ルーティング
AudioSystem
(ECS)
processGraph → processBlock
Generator
Processor
Modulator
Console
addNode / connect
assign / unassign
スレッド安全性
オーディオスレッドではメモリ確保・ロック取得・例外送出が一切発生しません。パラメータ変更は
std::atomic<float>
経由、グラフ構造変更はロックフリーキュー経由で安全に伝達されます。
スレッドモデル
UI Thread
SymbiontShell / Panels
WireView / NodeCanvas
Inspector / Browser
State mutations (via SymbiontContext)
↕ Lock-Free Queue
Audio Thread (RT)
AudioEngineCore
NodeGraph / GraphProcessor
DSP Engines / SIMD
Zero allocations / Zero locks
Shadow Graph Architecture
RCU Triple-Buffer
UI→Audio間の状態転送にRCU(Read-Copy-Update)パターンを採用。3つのバッファをローテーションし、Audioスレッドは常に整合性の取れたスナップショットを参照。Writer/Reader完全分離でロックフリー。
Lock-Free
Command Queue
全ての状態変更はCommandオブジェクトとして直列化され、SPSC(single-producer single-consumer)キューでAudioスレッドに転送。Undo/Redo対応。
Thread-Safe
ECS (Entity Component System)
128
Max Nodes AudioProcessorNode上限
256
Max Connections ワイヤー接続数
64
Max Modulations モジュレーションルーティング
1
SSoT EngineContext唯一の真実源
EngineContextが全Audio状態のSingle Source of Truth (SSoT)として機能。
各Node、Connection、ModulationはIDで参照され、インデックスO(1)アクセスを実現。
RT-Safety契約
Audio Thread で禁止される操作
new/delete — メモリ確保
malloc/free — C API確保
std::vector::push_back — 再確保リスク
std::map 操作 — ツリー走査
mutex lock — 優先度逆転
std::cout / printf — I/O syscall
file I/O — ブロッキング
system calls — コンテキストスイッチ
Audio Thread で推奨されるパターン
std::array — 固定サイズ
std::atomic — ロックフリー同期
Lock-Free Queue — SPSC/MPSC
Pre-allocated buffers — prepareToPlay
noexcept — 例外禁止
memory_order_acquire/release — 明示的順序
SIMD最適化 (Float4 / Double2)
SIMD Coverage: 68/89 (76.4%)
Float4 NEON/AVX2 + Double2 SineAlgo/SawtoothAlgo
AlgorithmEngineの89アルゴリズム中68がSIMD高速化済み (Phase 1–14完了、Phase 2-A/B 10種は未最適化)。
大半は Float4 (4-wide parallel) を採用し、SineAlgo/SawtoothAlgoは Double2 (f64 2-wide) で実装。
残り11は serial IIR フィードバック / per-sample PRNG 依存のため SIMD 化の自然限界に到達。
Phase 1-8
61/79 基本Waveform/FM/Texture
Phase 9
HardSync/PWM feedback fallback
Phase 10
GranularCloud/Swarm 4-particle parallel
Phase 11-13
FeedbackFM/AnalogSquare WavetableMorph
AlgorithmEngine ディスパッチ
OscillatorNode → OscillatorCore → AlgorithmEngine の3層構造で89アルゴリズムをディスパッチ。
統一ブロックレンダリングテンプレート renderUnifiedBlock<Algo> により、アルゴリズムごとの差異を吸収します。
RenderContext + BlockInterpolants
各ブロック(典型256サンプル)の先頭でatomic loadを1回だけ実行し、BlockInterpolantsで全パラメータ(frequency, param1-4, color, velocity)をブロック内線形補間。
前ブロック終了値を補間開始値に使用してクリックフリーを保証。
RT-Safe
SIMD / スカラー自動選択 (C++20 requires)
if constexpr (requires { Algo::processSIMD(...); }) で SIMD パスの存在をコンパイル時検出。
SIMDパスがある場合はDouble2/Float4ベクトル処理、ない場合はスカラーフォールバックでサンプルごとに Algo::process() を呼び出し。
Compile-Time
Wave
0–29 (30種) Sine/Saw/Square + Analog models + KarplusStrong + WaveFold/BellTone/StringResonator
Mod
30–60 (31種) FM/PM/AM/Ring/Phase/Spectral + FM4Op/BarMallet/RingStack
Texture
61–88 (28種) Unison/Ensemble/Pad/Granular/Swarm + CloudPad/AquaticPad/GlitchRes
ボイスアーキテクチャ (16 Voices)
最大16ポリフォニック・ボイス。PoolVoice は64バイト・キャッシュライン・アラインメントで配置され、
全フィールドが std::atomic でスレッド間安全性を保証。
PoolVoice (alignas(64))
noteNumber, phase (f64), frequency (432Hz default), velocity, color, param1-4 をatomicで保持。
memory_order_acquire/release で RT/UI 間の可視性を保証。age フィールドのみ relaxed。
Atomic
ボイス・スティーリング (64-sample fade)
スコアリング方式 : リリース中 (+1000), 静音 (<5%エンベロープ: +500), 経過時間 + ソフトネス (1.0-envLevel)×10。
最高スコアのボイスを64サンプルかけてフェードアウトし、クリックフリーで再利用。
P0-2 : 全ボイス使用中はSPSCロックフリー・リングバッファ(最大8ノート)にキューイングし、フェード完了後に発音。
Lock-Free
64B
Cache Alignment false sharing 防止
64
Steal Fade サンプル数 (クリックフリー)
8
Pending Queue ノート・バッファ深度
永続化システム
StateSerializer
プロジェクト状態をXML (juce::ValueTree) 形式で保存。.symt 拡張子。フォーマットバージョン管理 (FORMAT_VERSION=2)
とマイグレーション対応。
Persistence
プリセットシステム
6ファクトリプリセット (Init/Bass/Lead/Pad/Pluck/Arpeggio) + ユーザープリセット。ノードグラフ・接続・モジュレーションを完全保存。
JSON/XML
Snapshot Morphing
4スロットのスナップショット + XY Pad でバイリニア補間モーフィング。パラメータの連続的な遷移を実現。
Real-Time
ノードカタログ (56種)
13
Generators Osc/Noise/Chaos/ResonantBody + BD/SD/HH/ElasticPerc/PulseCore/DataSonic/GrainPerc/MetalPerc/HarmonicSeries
16
Processors Filter/Dynamics/WaveShaper/BitCrusher/Chorus/RingMod/FreqShifter/GlitchBuffer/SpectralFreeze/Granular/EnvVCA + Spatial (Delay/Reverb/ShimmerReverb/SpringReverb/TapeDelay)
9
Sequencers StepSeq/CircularSeq/DrumSeq/Arp/MIDIToCV/Markov/Tala/Turing/PianoRoll
3
Modulators LFO / BreakpointEnv / GenEnv
14
Control Quantizer/ScaleDesigner/MorphPad/ClockDiv/CVProc/Accum/Switch/LogicGate/Comparator/BernoulliGate/Rectifier/SlewLimiter/ShiftReg/ProbDist
1
Console 8ch Mixing Console (Non-Linear Summing)
新機能 (v1.0〜v1.1)
EnvVCA
DAHDSRエンベロープ + VCA統合ノード。VCA / LPG / Hybrid の3処理モード、7ブレークポイント・エンベロープ、10入力+2出力。
PianoRoll (6-voice)
6声ポリフォニック・コードシーケンサー。同ステップ複数ノートを自動ソートして6組の CV+Gate ペアに出力。コード名自動検出 + 6声カラーコーディング。
PianoRoll — ChordProgression 統合
ChordProgressionノードは PianoRoll に統合済み。VoicingMode (Close/Open/Drop2/Drop3)・StrumSpread・generateChordPattern() を PianoRoll から直接利用可能。
MarkovSeq / TuringMachine
MarkovSeq: 8状態遷移行列によるジェネラティブシーケンス。TuringMachine: LFSRベース循環シーケンス + ランダム性注入。
Control 14ノード体系
Control群を14種に拡充。ScaleDesigner(E612スケール量子化+確率パターン)、MorphPad(2D/3Dモーフィング)を新規追加。
QuickNodeSearch
Q キーで即座に表示されるノード検索パレット。56種の全ノードをタイプ/カテゴリ/タグで絞り込みワンキー追加。
InteractionHintOverlay
ノードホバー時に操作ヒントをオーバーレイ表示。初心者向けのインタラクション・ガイダンス。8種以上のノードに対応。
Inspector Stepper Widget
5–10 選択肢 / 整数パラメータ専用ウィジェット。[VALUE] ボックス形式で表示、スクロール/縦ドラッグで整数ステップ変化。
Inspector Parameter Lock
全ウィジェット (Slider/Toggle/Dropdown/Segmented/Stepper) にパラメータロック完全対応。ロック中はすべての操作をブロック。
Port-specific Disconnect
WireView でポートを右クリックすると「Disconnect "PortName"」が表示され、そのポートのワイヤーのみを選択削除可能。
Double (f64) 統一
内部DSP処理をdouble精度(f64)に統一。高精度な浮動小数点演算で数値安定性と音質を向上。
Polyadic Modulation
per-接続のカーブ、軸、ラグ、レンジ制御。ChaosNodeの3軸出力を異なるパラメータに同時アサイン可能。
Snapshot Morphing
4スナップショット + XY Padでバイリニア補間。サウンド間の滑らかな遷移。
FocusDive UI
ダブルクリックでノードに没入。各ノード固有の詳細エディタ (多数の VIZ Renderer 実装)。
ResonantBody / DataSonic
ResonantBody: Metal+Cymbal デュアル物理モデリング。DataSonic: Ryoji Ikeda/Alva Noto 風 8モード・デジタルシンセ。
TapeDelay / ShimmerReverb
TapeDelay: Wow/Flutter/Saturation/Noise 本格テープエコー。ShimmerReverb: ピッチシフト・フィードバックリバーブ。
Node開発ガイド (C++20)
Symbiontのノード開発には、Fluent APIビルダーを使用したモダンなC++20パターンを採用。
ParameterBuilder、PortBuilder、CVPortMappingにより、自己文書化された保守性の高いコードを実現。
ParameterBuilder (Fluent API)
// 推奨: ParameterBuilderによる自己文書化パラメータ定義
addParameter(ParameterBuilder("frequency", "Frequency", PARAM_FREQUENCY)
.range(20.0, 20000.0, 432.0)
.context(ParameterContext::Frequency)
.smoothed(SmoothingPolicy::Linear, 10.0)
.category(ParameterDescriptor::Category::Generator)
.unit("Hz"));
// レガシー: 位置引数による定義(非推奨)
addParameter({"frequency", "Frequency", 0.5f, 0.0f, 1.0f, "", true, false, 0});
PortBuilder (Fluent API)
// 推奨: PortBuilderによる明示的ポート定義
std::vector<PortDefinition> getPortDefinitions() const override {
return {
PortBuilder::stereoOutput("out", 0, "OUT"),
PortBuilder::stereoInput("in", 0, "IN"),
PortBuilder::cvInput("freq_cv", 2, "Freq", PARAM_FREQUENCY),
PortBuilder::gateInput("gate", 5, "Gate"),
};
}
// レガシー: 構造体初期化(非推奨)
return {
{"out", 0, "OUT", false, "stereo", -1, "", "", 0, 2},
{"in", 0, "IN", true, "audio"},
};
CVPortMapping (宣言的CVマッピング)
// 静的マッピングテーブルによるgetCVTargetParam()の簡素化
static constexpr CVPortMapping kCVPorts[] = {
{0, -1, "Gate", true}, // Gate入力(ターゲットなし)
{1, PARAM_FREQUENCY, "Freq", false}, // Frequency CV
{2, PARAM_RESONANCE, "Res", false}, // Resonance CV
};
int getCVTargetParam(int port) const override {
return findCVTarget(kCVPorts, port);
}
ノード実装テンプレート
class MyNode : public AudioProcessorNode, public IVisualizableNode {
public:
static constexpr const char* TYPE_NAME = "MyNode";
enum Parameters {
PARAM_FREQUENCY = 0,
PARAM_LEVEL,
NUM_PARAMETERS
};
MyNode() : AudioProcessorNode(TYPE_NAME, "MyNode") {}
void initializeParameters() override {
addParameter(ParameterBuilder("frequency", "Frequency", PARAM_FREQUENCY)
.range(20.0, 20000.0, 440.0)
.context(ParameterContext::Frequency)
.unit("Hz"));
addParameter(ParameterBuilder("level", "Level", PARAM_LEVEL)
.range(0.0, 1.0, 0.5)
.context(ParameterContext::Gain)
.unit("%"));
}
void processBlock(const Sample** in, Sample** out, i32 n) noexcept override {
// RT-Safe: アロケーション禁止、ロック禁止
float freq = denormalizeValue(PARAM_FREQUENCY, getParameterAtomic(PARAM_FREQUENCY));
// ... DSP処理 ...
finalizeOutput(out, 2, n);
}
[[nodiscard]] std::vector<PortDefinition> getPortDefinitions() const override {
return {
PortBuilder::stereoOutput("out", 0, "OUT"),
PortBuilder::stereoInput("in", 0, "IN"),
PortBuilder::cvInput("freq_cv", 2, "Freq"),
};
}
[[nodiscard]] std::vector<ParameterDescriptor> getVisualizableParams() const override {
// ParameterBuilderまたは直接構築
return { /* ... */ };
}
};
ParameterContext 列挙型
Generic 汎用パラメータ
Frequency 周波数 (Hz/V/Oct)
Gain ゲイン/レベル
Ratio 比率 (コンプレッサー等)
Switch オン/オフ切替
Trigger トリガー入力
Envelope エンベロープ時間
LFO LFOレート/位相
Morph モーフィング位置
SmoothingPolicy 列挙型
Linear 線形ランプ
Exponential 指数ランプ
SCurve S字カーブ
Immediate 即座に適用
Fast 高速遷移 (~1ms)
UltraSmooth 超滑らか (~50ms)
ドラムシンセ (9種)
パーカッション合成に特化した専用エンジン群。BD、SD、HHから、物理モデリング、グラニュラー、メタルパーカッションまで幅広いリズム音色をカバー。衝撃と減衰——パーカッションは音の最も原始的な形態であり、身体に最も直接的に作用する波動である。すべて ITriggerableNode 対応。
FM合成ベースのキック・パーカッション特化型シンセサイザー。クリック・サブオクターブ・ウェーブフォールドを統合した8ステージ合成チェーン。
⬡ 概要
ダンスミュージックから実験音楽まで、楽曲の基盤となるキックドラムやローエンドの衝撃を生成するために特化チューニングされた専用ジェネレーターです。内部でFM変調によるピッチエンベロープを最適化しており、TR-808/909的なクリーンなキックから、ウェーブフォールディングやサチュレーションを効かせたインダストリアルなパルスまで、幅広い音色をカバーします。
合成チェーンは FM変調 → ウェーブフォールド/ドライブ → クリックトランジェント → サブオシレーター → LPF → VCA の6段構成。Shapeパラメータが0.5以下ではtanhドライブ、0.5以上ではトライアングルフォールドに切り替わり、連続的に質感を変化させます。
⬡ TIPS
808スタイル: Pitch=0.25, Body=0.3, Tone=0.3, Click=0.15でクリーンなアナログキック。Subを0.3まで上げるとローエンドが強化されます。
インダストリアル: Shapeを0.7以上に設定するとウェーブフォールドが起動し、エッジの効いた金属的なテクスチャが現れます。Bodyを上げてFMフィードバックを深くすると、さらに攻撃的な音色になります。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Velocity [CV]
Pitch CV [CV]
Click CV [CV]
Body CV [CV]
Tone CV [CV]
Sub CV [CV]
Shape CV [CV]
Attack CV [CV]
Release CV [CV]
Env CV [CV]
VCA Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Pitch CV (port 1) -24〜+24 st 基本ピッチ。60Hzを0としたセミトーン指定
Click CV (port 3) 0.0–1.0 クリック・トランジェントのミックス量(3msディケイ)
Body CV (port 4) 0.0–1.0 FM変調の深さ。高値でフィードバック付きFM
Tone CV (port 5) 0.0–1.0 LPFカットオフ(0.35–0.99 normalized SR)+ ピッチスイープ幅
Sub CV (port 9) 0.0–1.0 サブオシレーター(1オクターブ下の純粋サイン波)
Shape CV (port 10) 0.0–1.0 ≤0.5: tanhドライブ、>0.5: トライアングルフォールド
VCA Level CV (port 11) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
Attack CV (port 6) 0.0–1.0 ARエンベロープのアタック時間
Release CV (port 7) 0.0–1.0 ARエンベロープのリリース時間
Curve — 0.0–1.0 エンベロープカーブ形状(指数関数)
Env Bypass CV (port 12) 0/1 内蔵エンベロープをバイパス
デジタル・ミニマリスト・シンセシス。Ryoji Ikeda / Alva Noto風の美学を体現する純粋数学的合成エンジン。
⬡ 概要
現代の電子音楽における「データ美学」を体現するデジタル・ミニマリスト・シンセシス・ノードです。クリック、グリッチ、マイクロサウンド等の「デジタルな粒」を純粋な数学的合成で生成します。内部はデジタルオシレーター + ハーモニクスエンリッチメント(2次×0.5, 3次×0.3, 5次×0.2)→ ビットクラッシュ + SRリダクション → ポアソンプロセス・マイクロインパルス + リングモジュレーション → DCカップリングHPF → ステレオ位相デコリレーションの合成チェーンで構成されます。
⬡ TIPS
ミニマルクリック: Frequency=0.8, Decay=0.02, Crush=0.5で精密なデジタルクリックを生成。Densityを加えるとポアソン分布のマイクロインパルスが加わります。
グリッチテクスチャ: Crushを0.8以上に設定するとSRリダクション(最大32倍)による折り返し歪が発生。Harmonicsで倍音を付加するとさらに複雑なスペクトルに。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Freq CV [CV]
Decay CV [CV]
Harmonics CV [CV]
Density CV [CV]
Crush CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Frequency CV (port 1) 100–24,000 Hz デジタルオシレーターの基本周波数
Decay CV (port 2) 1–500 ms 指数関数ディケイ
Density CV (port 4) 0.0–1.0 ポアソンプロセス・インパルス密度 + リングモジュレーション(深さ: density×0.4)
Crush CV (port 5) 0.0–1.0 ビット深度(16→4bit)+ SR低減(factor: 1+floor(crush²×31))
Harmonics CV (port 3) 0.0–1.0 2次/3次/5次倍音のエンリッチメント強度
Stereo — 0.0–1.0 位相デコリレーションによるステレオ幅(位相差: stereo×0.15rad)
Level — 0.0–1.0 出力VCAレベル(デフォルト 0.8)
8モード・モーダルレゾネーター。金属板・ベル・シンバルの共鳴を物理モデリングで再現。非調和倍音比の連続制御に対応。
⬡ 概要
物理的な金属板、ベル、シンバルが打撃された時の複雑な共鳴現象をデジタル上でモデリングした統合物理モデリング・ノードです。内部は8基のバイクワッド・バンドパスフィルタによるモーダルレゾネーターバンクで構成され、各モードの周波数比をSpreadパラメータで調和倍音(整数比)から非調和倍音(非整数比)へ連続的にモーフィングできます。
Spread ≤0.5 では調和→タイトな非調和へ補間、>0.5 ではタイトな非調和→ワイドな非調和へ補間されます。これにより、チューブラーベルのような澄んだ音色からガムランのような複雑な金属音まで、単一のパラメータで横断できます。
⬡ TIPS
ベル: Spread=0.3, Complexity=0.7, Brightness=0.8。モーダルバンクが倍音的に整列し、ベルらしい持続音が得られます。
シンバル: Spread=0.8以上に設定するとワイドな非調和比率になり、金属的でノイジーなテクスチャに。Dampingで残響を制御。
⬡ 周波数比テーブル
調和倍音 (Spread=0)
1.0
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
非調和タイト (Spread=0.5)
1.0
1.59
2.14
2.65
3.53
4.56
5.71
6.84
非調和ワイド (Spread=1.0)
1.0
2.37
3.89
5.12
6.71
8.33
10.1
12.4
OUT L/R [Audio]
Gate [Gate]
Tone [CV]
Decay [CV]
Spread [CV]
Damping [CV]
Brightness [CV]
Complexity [CV]
Strike [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Tone CV (port 1) 100–2,000 Hz モーダルバンクの基本周波数
Decay CV (port 2) Q 5–50 各モードのQ値(共鳴の持続時間)
Spread CV (port 3) 0.0–1.0 周波数比の調和→非調和モーフィング
Damping CV (port 4) 0.0–1.0 Qダンピング係数(×(1-damping×0.7))
Brightness CV (port 5) 0.0–1.0 高次モードの振幅減衰率
Complexity CV (port 6) 1–8 モード アクティブなモーダルレゾネーターの数
Strike CV (port 7) 0.0–1.0 打撃エキサイテーションの強度
Level — 0.0–1.0 出力レベル(デフォルト 0.8)
高度なキックドラム・シンセサイザー。AHDピッチエンベロープ + FM変調 + ピッチドクリック + サブオクターブ + ウェーブフォールド。14入力による精密なCV制御。
⬡ 概要
PulseCoreよりさらに精密なキックドラム合成を実現するための専用シンセサイザーです。3フェーズ(Attack→Hold→Decay)のAHDピッチエンベロープ、独立したFM深度エンベロープ、ノイズ/ピッチドの2種類のクリックトランジェント、サブオシレーター、ドライブ/フォールドの選択可能な歪、そしてトーン連動のLPFを搭載しています。
ピッチカーブはexp(pitchCurve×4-2)の指数関数マッピングで、0.018〜54.6のパワー指数レンジをカバー。ピッチスイープの形状を極めて精密に制御できます。
⬡ TIPS
重厚なキック: Pitch=0.25(~90Hz), Tone=0.2, Sub=0.3, Decay=0.35(~700ms)。Click=0.15でアタック感を付加。
ハードキック: Driveを0.5以上に設定してtanhサチュレーションを有効化。Bodyを上げてFM深度を追加し、さらにFoldでウェーブフォールドを重ねると、インダストリアルな質感に。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Pitch CV [CV]
Tone CV [CV]
Body CV [CV]
Sub CV [CV]
Drive CV [CV]
Fold CV [CV]
Attack CV [CV]
Decay CV [CV]
Release CV [CV]
Env CV [CV]
Click CV [CV]
VCA Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Pitch CV (port 1) 20–300 Hz 基本周波数(デフォルト ~90Hz)
Tone CV (port 2) 0.0–1.0 ピッチスイープ比率(1.5–16倍)
Body CV (port 3) 0.0–1.0 FM変調の深さ
Click CV (port 12) 0.0–1.0 クリックトランジェントのミックス
Sub CV (port 4) 0.0–1.0 サブオシレーター(freq/2)の振幅
Drive CV (port 5) 0.0–1.0 tanhサチュレーション(ゲイン 1–16倍)
Fold CV (port 6) 0.0–1.0 トライアングル・ウェーブフォールド(ゲイン 1–8倍)
Attack CV (port 7) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのアタック
Decay CV (port 8) 5–2,000 ms アンプ・エンベロープのディケイ
Release CV (port 9) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのリリース
Curve — 0.0–1.0 エンベロープカーブ(指数)
Env Bypass CV (port 11) 0/1 内蔵エンベロープをバイパス
VCA Level CV (port 13) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
6エンベロープ搭載のスネアドラム・シンセサイザー。FM合成トーン + SVFバンドパスノイズ + リングモジュレーション + コムフィルターの多層合成。
⬡ 概要
スネアドラムの複雑な音響構造を再現するための多層合成ノードです。トーンレイヤー(FM合成:比率0.5–8倍、フィードバック付き)とノイズレイヤー(Chamberlin SVFバンドパスフィルター)を独立したエンベロープで制御し、リングモジュレーション(トーン×フィルタードノイズ)でクロスカップリングさせます。さらにスナップ・トランジェント(ノイズまたはピッチドスイープの選択可能)とコムフィルター(0.1–10ms、フィードバック±0.95)を搭載し、クリーンなアコースティック・スネアからAutechre的な複雑なパーカッションまで、幅広い音色設計が可能です。
6つの独立エンベロープ(amp、pitch、tone、noise、snap、fmDepth)が同時に動作し、各レイヤーの時間軸を精密に制御します。
⬡ TIPS
クラシック・スネア: Noise=0.5, Noise Color=0.4(BPF 3kHz帯), Body=0.3。Ring=0でクリーンなトーン+ノイズ構造。
IDM/Autechre: Ringを0.5以上に設定してトーン×ノイズのリングモジュレーションを有効化。Body(FM深度)とNoise Reso(BPFのQ値)を上げることで、金属的で複雑なテクスチャが生まれます。コムフィルターで追加の共鳴を付加。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Pitch CV [CV]
Tone CV [CV]
Body CV [CV]
Drive CV [CV]
Noise CV [CV]
Noise Reso CV [CV]
Attack CV [CV]
Decay CV [CV]
Release CV [CV]
Env CV [CV]
VCA Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Pitch CV (port 1) 80–400 Hz トーン/シェルの基本周波数
Tone CV (port 2) 0.0–1.0 ピッチスイープ比率(1.5–8倍)
Body CV (port 3) 0.0–1.0 FM変調の深さ
Ring — 0.0–1.0 トーン×ノイズのリングモジュレーション強度
Drive CV (port 4) 0.0–1.0 tanhサチュレーション
Noise CV (port 5) 0.0–1.0 ノイズレイヤーのブレンド量
Noise Color — 500–10,000 Hz ノイズBPFの中心周波数
Noise Reso CV (port 6) Q 0.5–20 ノイズBPFのレゾナンス
Attack CV (port 7) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのアタック
Decay CV (port 8) 5–1,000 ms アンプ・エンベロープのディケイ
Release CV (port 10) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのリリース
Curve — 0.0–1.0 エンベロープカーブ形状
VCA Level CV (port 13) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
808インスパイアの6オシレーター・リングモジュレーション + SVFハイパスフィルター + コムフィルター。クローズド/オープンの連続可変に対応。16入力。
⬡ 概要
TR-808のハイハット回路にインスパイアされた6オシレーター・クラスター方式のハイハット・シンセサイザーです。非調和な周波数比を持つ6つのオシレーターを3ペアにリングモジュレーションし、メタリックなテクスチャを生成します。Colorパラメータで周波数比のスプレッドを圧縮(ベル的)から拡大(エイリアン的)まで制御し、Metallicパラメータでサイン波→矩形波のモーフィングを行います。
クローズド/オープンの切り替えはOpenパラメータで連続的にブレンドされます。クローズドディケイ(5–80ms)とオープンディケイ(80–800ms)の間を滑らかに補間し、ライドシンバルやクラッシュまで幅広い持続時間をカバーします。
⬡ 808 デフォルト周波数比
6-Oscillator Ratios (800Hz base)
1.0 (200Hz)
0.675 (135Hz)
3.125 (625Hz)
4.0 (800Hz)
5.0 (1kHz)
5.875 (1.175kHz)
⬡ TIPS
808ハイハット: Tone=0.5, Metallic=0.7, Open=0(クローズド)。HPF Freq=0.3で低域をカット。
オープンハイハット: Open=0.7以上でディケイが80ms+に。Noiseを加えて空気感を付加。
エイリアン・シンバル: Color=0.9で周波数比を極端に拡大。Combでメタリック共鳴を追加。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Tone CV [CV]
Color CV [CV]
Metallic CV [CV]
Open CV [CV]
Noise CV [CV]
Drive CV [CV]
Attack CV [CV]
Decay CV [CV]
Release CV [CV]
Env CV [CV]
Comb CV [CV]
HPF Freq CV [CV]
HPF Reso CV [CV]
VCA Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Tone CV (port 1) 200–800 Hz 6オシレーター・クラスターの基本周波数
Color CV (port 2) 0.5–2.0× 周波数比のスプレッド(圧縮↔拡大)
Metallic CV (port 3) 0.0–1.0 サイン波→矩形波モーフィング
Open CV (port 4) 0.0–1.0 クローズド(5–80ms)↔オープン(80–800ms)ディケイブレンド
Noise CV (port 5) 0.0–1.0 ノイズレイヤーのブレンド
Drive CV (port 6) 0.0–1.0 tanhサチュレーション
Comb CV (port 12) 0.0–1.0 コムフィルター時間+フィードバック(統合)
HPF Freq CV (port 13) 1–15 kHz SVFハイパスフィルターの周波数
HPF Reso CV (port 14) Q 0.5–10 SVFハイパスのレゾナンス
Attack CV (port 7) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのアタック
Decay CV (port 8) 可変 基本ディケイ(Open値で実効値が変化)
Release CV (port 9) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのリリース
VCA Level CV (port 15) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
弾性体パーカッション・シンセ。サインクラスター(2–8ボイス) + バウンスモジュレーション + Pow/Wrap/Foldシーケンシャル・ウェーブシェーピング。
⬡ 概要
Mark Fell / Rian Treanor的な弾力的・有機的なパーカッション音色を生成する専用シンセサイザーです。2–8ボイスのサインクラスターを基盤とし、減衰コサイン(バウンス)によるピッチオーバーシュート変調が弾性体の跳ね返りのような独特の質感を与えます。
ウェーブシェーピングは Pow(符号保存パワー関数、指数0.25–4.0)→ Wrap(モジュラーラッピング、ゲイン1–8倍)→ Fold(トライアングル反射、ゲイン1–8倍)のシーケンシャル・パイプラインで処理され、ShapeEnvパラメータで波形整形の強度をアンプエンベロープに追従させることも可能です(トランジェントでは強い歪、テールでは純粋なサイン)。
⬡ TIPS
バウンシー・パーカッション: Bounce=0.3, Sweep=0.3, Pitch=0.3(~200Hz)でゴム質な弾性音。Grainで声の密度を変化。
グリッチ・パーカッション: Shapeを0.7以上に設定するとPow+Wrap+Foldが同時に作用し、極端に複雑な波形が出現。Grainでクラスタ密度を上げると、群体的なテクスチャに。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Pitch CV [CV]
Sweep CV [CV]
Bounce CV [CV]
Shape CV [CV]
Decay CV [CV]
Attack CV [CV]
Release CV [CV]
Env CV [CV]
Grain CV [CV]
VCA Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Pitch CV (port 1) 40–800 Hz サインクラスターの基本周波数
Sweep CV (port 2) 0.0–1.0 ピッチスイープ比率(1–16倍)
Sweep Time — 5–500 ms ピッチスイープの持続時間
Bounce CV (port 3) 0.0–1.0 減衰コサイン・オーバーシュート変調(周波数8–48Hz)
Decay CV (port 5) 5–2,000 ms アンプ・エンベロープのディケイ
Shape CV (port 4) 0.0–1.0 統合ウェーブシェーパー(Pow+Wrap+Fold)
Grain CV (port 9) 2–8 voices サインクラスターのボイス数
VCA Level CV (port 11) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
Attack CV (port 6) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのアタック
Release CV (port 7) 0.0–1.0 アンプ・エンベロープのリリース
Curve — 0.0–1.0 エンベロープカーブ形状
Env Bypass — 0/1 内蔵エンベロープをバイパス
グラニュラー・パーカッション・シンセ。最大32グレインのクラウドから、テクスチャリッチなパーカッション音色を生成。Freeze/Warpによるタイムストレッチ、3種のウィンドウ関数、Haas空間処理を搭載。
⬡ 概要
最大32個の短尺グレイン(1–100ms)を同時発音し、グレインクラウドからパーカッシブな音色を合成するジェネレーターです。各グレインはサイン波キャリアを持ち、Spray(ピッチスプレッド)とChaos(タイミングジッター)によって群体的なテクスチャが生まれます。
Freezeモードではグレインクラウドのモノサムを4096サンプルのバッファにキャプチャし、Warp(0.25x–4x)でタイムストレッチしながらループ再生します。Texture(ウィンドウ関数)はHann/Gaussian/Rectangularの3種から選択可能。内蔵エフェクトとしてColor(SVフィルター)、Crush(ビットリダクション)、Scatter(Haasディレイ+ランダムパンニング)、Space(マルチタップリバーブ)を装備。
⬡ TIPS
テクスチャ・パーカッション: Rate=0.7, Spray=0.4, Chaos=0.3で有機的なグレインクラウド。Textureでウィンドウ形状を切り替えると質感が劇的に変化。
フリーズ・グリッチ: Freeze=1.0でクラウドをキャプチャし、Warpでタイムストレッチ。低Warp値で減速グレインループ、高Warp値でグリッチ的な高速再生。
空間的拡散: ScatterでHaasステレオ幅を広げ、Spaceでリバーブを加えると、空間に溶け込むアンビエント・パーカッションに。
OUT L/R [Audio]
Trigger [Gate]
Pitch CV [CV]
Decay CV [CV]
Size CV [CV]
Spray CV [CV]
Texture CV [CV]
Chaos CV [CV]
Freeze CV [CV]
Scatter CV [CV]
Color CV [CV]
Crush CV [CV]
Level CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Grain Rate — 1–200 g/s グレイン生成レート
Decay CV (port 2) 10–3,000 ms グローバル振幅エンベロープのディケイ
Size CV (port 3) 1–100 ms 個々のグレイン持続時間
Pitch CV (port 1) 40–4,000 Hz グレイン・キャリアの基本周波数
Spray CV (port 4) 0.0–1.0 グレインごとのピッチ偏差スプレッド
Texture CV (port 5) Hann/Gauss/Rect ウィンドウ関数:0–0.33=Hann, 0.33–0.67=Gaussian, 0.67–1.0=Rectangular
Chaos CV (port 6) 0.0–1.0 グレイン生成間隔のタイミングジッター
Freeze CV (port 7) 0/1 グレインクラウドをバッファにキャプチャしてループ再生
Scatter CV (port 8) 0.0–1.0 Haasディレイ+ランダムパンによる空間拡散
Color CV (port 9) 100–18,000 Hz SVフィルターによるトーンシェイピング
Warp — 0.25x–4x タイムストレッチ倍率(Freeze再生速度にも影響)
Filter — 100–18,000 Hz ローパスフィルターのカットオフ
Res — Q 0.707–4.707 フィルターレゾナンス
Crush CV (port 10) 2–16 bit ビットリダクション量子化
Space — 0.0–1.0 マルチタップリバーブの量
VCA Level CV (port 11) 0.0–1.0 出力振幅(デフォルト 0.8)
テクスチャ / 空間 (8種)
時間軸の分解による粒子的テクスチャの生成と、残響・遅延による音響空間の構築。
リアルタイム・グラニュラー・プロセッサー。入力を微小な粒(グレイン)に分解・再構築。18パラメータ、6エンベロープ形状、2スケジューリングモード。
⬡ 概要
Granularノードは入力オーディオをリアルタイムで微小なグレイン(粒子)に分解し、それぞれのグレインのピッチ、位置、密度、サイズ、パンを独立に制御して再構築するプロセッサーです。
各グレインには6種類のエンベロープ形状(Gaussian, Hanning, Tukey, Triangle, Rectangle, ExpDecay)を適用でき、粒子の音色特性を精密に制御できます。
18個のパラメータはすべてCV入力を備え、動的な変調が可能。
Spray(発射位置のランダム化)、各種Jitter(Onset/Pitch/Position)、Burst Count(同時発射粒子数)により、
規則的なテクスチャから完全にカオティックな粒子雲まで幅広い表現を実現します。
Freeze機能でバッファの記録を停止し、凍結された音素材からグレインを生成し続けることも可能です。
⬡ TIPS
基本グラニュラー:
入力を接続し、Density=20Hz、Size=0.1s、Pitch=1.0に設定。
Positionを固定すると同じ位置のグレインが繰り返され、LFOでPositionをスキャンすると素材を「読む」動きに。
テクスチャ・クラウド:
SprayとOnset Jitterを上げ、Pitch Jitterも0.3程度に。
ランダム化された粒子が広がるアンビエント・テクスチャが生まれます。
粒子ストレッチ:
Freeze=ONにしてバッファを凍結し、Sizeを大きく、Densityを低くすると、
時間が引き伸ばされたような「タイムストレッチ」効果。
グリッチ・バースト:
Burst Countを4-8に上げ、Sizeを極小に。
Gate入力と組み合わせると、トリガーごとに粒子の塊が発射されるパーカッシブなテクスチャに。
⬡ パラメータ相互作用
Density × Size:
Density(粒子生成速度)と Size(粒子の長さ)の積がオーバーラップ量を決定します。
Density × Size > 1 でグレインが重なり合い連続的なテクスチャに、
Density × Size < 1 でグレイン間に隙間ができ粒状感が明瞭に。
Position × Spray:
Position はバッファ内の固定的な読み取り位置を決め、Spray はその位置からのランダムな散らばり量です。
Position=0.5(中央)+ Spray=0.3 では中央付近からランダムにグレインが取り出され、
Spray=0 では完全に同一位置のグレインが繰り返されます。
Scheduling Mode:
Periodic モードでは等間隔にグレインが生成され、リズミカルで予測可能なテクスチャに。
Stochastic モードではポアソン分布に基づいてランダムな間隔で生成され、より有機的で自然な粒子感に。
Envelope × Size:
各エンベロープ形状はグレインの音量プロファイルを決定します。
Gaussian は滑らかなクロスフェードに最適、Rectangle は硬いエッジでリズミックな効果に、
ExpDecay はパーカッシブなアタック感を付加します。Size が極小の場合は差が出にくく、Size が大きいほどエンベロープの特性が顕著に表れます。
⬡ エンベロープ / スケジューリング
Grain Envelope (6種)
Gaussian
Hanning
Tukey
Triangle
Rectangle
ExpDecay
Scheduling Mode (2種)
Periodic
Stochastic
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Pitch CV [CV]
Position CV [CV]
Density CV [CV]
Size CV [CV]
Texture CV [CV]
Gate [Gate]
VCA CV [CV]
Size Rnd CV [CV]
Envelope CV [CV]
Pan CV [CV]
Freeze CV [CV]
Reverse CV [CV]
Mix CV [CV]
Burst CV [CV]
Onset Jitter CV [CV]
Pitch Jitter CV [CV]
Pos Jitter CV [CV]
Schedule CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Pitch Pitch CV (port 2) 0.25–4.0x (default 1.0) グレインの再生速度。1.0=原音ピッチ
Position Position CV (port 3) 0.0–1.0 (default 0.0) バッファ内のグレイン開始位置
Density Density CV (port 4) 1–100 Hz (default 20) 1秒あたりのグレイン生成数
Size Size CV (port 5) 0.01–0.5 s (default 0.1) 各グレインの持続時間
Texture Texture CV (port 6) 0.0–1.0 (default 0.5) パンのランダム分散度
Spray — 0.0–1.0 (default 0.0) 再生位置のランダム化量
VCA Level VCA CV (port 8) 0.0–1.0 (default 1.0) 内蔵VCAレベル
Size Random Size Rnd CV (port 9) 0.0–1.0 (default 0.0) グレインサイズのランダム化量
Envelope Envelope CV (port 10) 6種 グレイン・エンベロープ形状
Pan Pan CV (port 11) -1.0–1.0 (default 0.0) ベース・パン位置
Freeze Freeze CV (port 12) OFF / ON バッファ凍結。ONで入力記録停止
Reverse Reverse CV (port 13) OFF / ON グレイン逆再生
Mix Mix CV (port 14) 0.0–1.0 (default 0.5) ウェット/ドライ・ミックス
Burst Count Burst CV (port 15) 1–8 (default 1) 同時発射粒子数
Onset Jitter Onset Jitter CV (port 16) 0.0–1.0 (default 0.0) 発射タイミングのランダム化
Pitch Jitter Pitch Jitter CV (port 17) 0.0–1.0 (default 0.0) 個々のグレインのピッチ変動
Position Jitter Pos Jitter CV (port 18) 0.0–1.0 (default 0.0) 個々のグレインの位置変動
Scheduling Schedule CV (port 19) Periodic / Stochastic グレイン・スケジューリング方式
グリッチ・プロセッサー。最大2秒のサーキュラー・バッファのループ、逆転、スキャッター、フィードバックによる時間的破壊。
⬡ 概要
GlitchBufferは入力オーディオをサーキュラー・バッファ(最大2秒)に記録し、ゲート信号で「凍結」してループ再生するプロセッサーです。
ループ中はバッファの読み取りヘッドがPitch(再生速度)とScatter(読み取り位置のランダム化)で変調され、
元の音素材を時間的に切り刻む「グリッチ」効果を生み出します。
Feedback機能により処理済み信号をバッファに再入力することで、グリッチが累積してカオティックな展開に。
Reverse機能でループを逆再生し、バッファ内の時間を反転させることも可能です。
⬡ TIPS
基本グリッチ:
Loop Gateにリズミカルなゲート信号を入力。ゲートONでループが始まり、OFFで通常のスルーに戻る。
Loop Sizeを小さくするほど、細かく刻まれた反復に。
ピッチシフト・ループ:
Pitchを0.5以外に設定すると、ループの再生速度が変化してピッチシフト効果に。
LFOでPitchを変調すれば、テープ・スクラッチのような効果。
カオス蓄積:
Feedbackを0.6以上にすると、ループした音が再びバッファに入り、グリッチが雪だるま式に増幅。
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Loop Gate [Gate]
Scatter CV [CV]
Pitch CV [CV]
Mix CV [CV]
Feedback CV [CV]
Loop Size CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Loop Size Loop Size CV (port 7) 0.01–2.0 s (default 0.25) ループ長。0.0–1.0を0.01–2.0秒にマッピング
Pitch Pitch CV (port 4) 0.25x–4.0x (default 1.0x) 再生速度。0.5=1x、0=0.25x、1=4x(指数マッピング)
Scatter Scatter CV (port 3) 0.0–1.0 (default 0.0) 読み取り位置のランダム化量
Reverse — OFF / ON ループの逆再生
Mix Mix CV (port 5) 0.0–1.0 (default 1.0) ウェット/ドライ・ミックス
Feedback Feedback CV (port 6) 0.0–0.85 フィードバック量(内部で0.85にクランプ)
ステレオ・ディレイ。1ms–2秒の高精度ディレイ、ピンポン/ワイド、テンポ同期、HPF/LPF/ダッキング搭載。12パラメータ全CV対応。
⬡ 概要
Delayノードは1ms〜2000msのディレイタイムを持つ高機能ステレオ・ディレイです。
3つのモード(Stereo / PingPong / Wide)でステレオフィールド内のディレイ配置を選択でき、
テンポ同期モードでBPMに連動したリズミカルなエコーパターンを生成します。
フィードバック経路にHPF/LPFトーンフィルターを備え、反復ごとに高域や低域が徐々に減衰する自然なエコー特性を実現。
LFO変調(ModDepth/ModRate)でディレイタイムを揺らし、コーラスライクなモジュレーション・ディレイに。
Ducking機能で入力信号がある間はウェット信号を抑制し、入力が途切れた瞬間にディレイが浮かび上がるダッキング・ディレイも可能です。
⬡ TIPS
基本ディレイ:
Timeを300ms程度、Feedbackを0.4、Mixを0.3に。クリーンなスラップバック・エコー。
ピンポン:
PingPong Mode=PingPong、Spreadを上げると、L→R→L→R…と交互にバウンスする立体的なエコー。
ダブ・ディレイ:
Feedbackを0.7以上、HPFとLPFで帯域を絞り、反復ごとに音が暗く溶けていくダブ/レゲエ的な長尺エコー。
ダッキング:
Duckingを0.5以上に設定すると、演奏中はディレイが抑えられ、休符部分で浮かび上がるクリアな効果。
⬡ パラメータ相互作用
Time × Feedback × HPF/LPF:
Feedbackが高い場合、HPF/LPFの帯域制限が反復ごとに累積的に適用されます。
HPF=200Hz + LPF=3kHz + Feedback=0.7 では、反復するごとに低域と高域が削られ、徐々にラジオ的な帯域に収束するダブ・ディレイに。
ModDepth × ModRate:
ディレイタイムのLFO変調はコーラス的な効果を生みます。
ModRate=0.5Hz + ModDepth=0.2 で穏やかなモジュレーション・ディレイ、
ModRate=3Hz + ModDepth=0.5 で激しいワープ・エフェクト。Feedback との組み合わせで変調が蓄積し予測不能なテクスチャに。
PingPong × Spread:
PingPong モードでは Spread が L/R 間のタイミング差と定位の広がりを制御。
Spread=0 ではモノラルのピンポン、Spread=1.0 で完全にL/R分離した交互バウンス。
Wide モードでは Spread が初期タイミングのオフセットを加え、より広大な空間感を演出。
Ducking × Mix:
Ducking は入力レベルに応じてウェット信号を抑制するサイドチェーン的な機能。
Mix=0.5 + Ducking=0.8 では、演奏中は原音が支配的で、音が途切れた瞬間にディレイ・テイルが浮かび上がるプロフェッショナルなダッキング・ディレイに。
⬡ モード
PingPong Mode (3種)
Stereo
PingPong
Wide
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Time CV [CV]
Feedback CV [CV]
Mix CV [CV]
HPF CV [CV]
LPF CV [CV]
Spread CV [CV]
Mod Depth CV [CV]
Mod Rate CV [CV]
Ducking CV [CV]
Sync Mode CV [CV]
Sync Div CV [CV]
PingPong CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Time Time CV (port 2) 1–2000 ms ディレイタイム
Feedback Feedback CV (port 3) 0.0–1.0 フィードバック量。反復回数を制御
HPF HPF CV (port 5) 20–500 Hz (normalized) フィードバック経路のハイパスフィルター
LPF LPF CV (port 6) 1k–20k Hz (normalized) フィードバック経路のローパスフィルター
Mix Mix CV (port 4) 0.0–1.0 ウェット/ドライ・ミックス
Sync Mode Sync Mode CV (port 11) Free / Sync フリーランまたはテンポ同期
Sync Division Sync Div CV (port 12) 音符分割 テンポ同期時の分割値
PingPong Mode PingPong CV (port 13) Stereo / PingPong / Wide ステレオ配置モード
Spread Spread CV (port 7) 0.0–1.0 ステレオ・スプレッド
Mod Depth Mod Depth CV (port 8) 0.0–1.0 LFO変調の深さ
Mod Rate Mod Rate CV (port 9) 0.1–10.0 Hz LFO変調の速度
Ducking Ducking CV (port 10) 0.0–1.0 入力レベル連動のウェット信号抑制
アルゴリズミック・リバーブ。Room/Hall/Plateの3モード、8コム+4オールパス+8初期反射+4相LFO変調。12パラメータ全CV対応。
⬡ 概要
Reverbノードは3つのモード(Room / Hall / Plate)を持つフル機能のアルゴリズミック・リバーブです。
内部アーキテクチャはL/R各8本のコムフィルター、4本のオールパスフィルター、8個の初期反射ポイント、4相LFO変調で構成され、
小さな部屋の親密な残響から広大なホールの壮大な空間、金属板(プレート)の滑らかな拡散まで再現します。
PreDelayで初期反射の到達時間を設定し、Dampingで反復ごとの高域減衰を制御。
Diffusionはオールパスの拡散度を調整し、低い値でフラッター・エコー的な響きに、高い値で滑らかな残響に。
HPF/LPFで残響の帯域を精密にシェイピングでき、Earlyで初期反射のレベルを独立制御。
Modulationパラメータでコーラス的な揺らぎを加え、デジタル的な硬さを和らげます。
⬡ TIPS
タイトなルーム:
Room モード、Size=0.2、Decay=0.3、PreDelay=5ms。小さな空間のアンビエンス。
壮大なホール:
Hall モード、Size=0.8、Decay=0.7、Damping=0.5。コンサートホールの荘厳な響き。
シルキー・プレート:
Plate モード、Diffusion=0.9、Width=1.0。ボーカルやシンセパッドに最適な滑らかな広がり。
シマー:
Modulationを0.5以上にし、Decayを長めに。内部LFOがコムフィルターのディレイタイムを揺らし、残響にきらめきを加えます。
⬡ パラメータ相互作用
Size × Decay × Damping:
内部アーキテクチャ(L/R各8コムフィルター + 4オールパス + 8初期反射)において、
Size はコムフィルターのディレイ長を決定し、Decay はフィードバック係数を制御。
Damping は各反復でのローパスフィルタ強度を設定し、高い値ほど高域が速く減衰して自然な残響に。
Size=0.8 + Decay=0.9 + Damping=0.2 では非常に長く明るい残響、Damping=0.8 では暖かく暗い残響に。
Diffusion × Early:
Diffusion はオールパスフィルターの拡散度を制御し、0に近いとフラッター・エコー(離散的な反射音が聞こえる)に、
1.0に近いと完全に拡散された滑らかな残響に。Early パラメータは8個の初期反射ポイントのレベルを独立制御し、
Early=0.8 + Diffusion=0.3 では空間の形状が明瞭な「ルーム感」を、Early=0.2 + Diffusion=0.9 では初期反射が曖昧な「拡散残響」を表現。
Modulation × Decay:
内部4相LFOがコムフィルターのディレイタイムを変調し、デジタル的な硬さを和らげます。
Decay が長い場合、Modulation の効果が反復ごとに蓄積されてコーラス的なきらめきに。
Modulation=0.7 + Decay=0.8 では残響テイルが揺らぎながら持続するシマー・リバーブ的な効果。
Mode による特性変化:
Room / Hall / Plate は内部のコムフィルター・ディレイテーブルと初期反射パターンが異なります。
Room は短いディレイで密な反射、Hall は長いディレイで疎な反射、Plate は均一な拡散特性。
同じ Size/Decay 設定でも Mode によって残響の質感が大きく変化します。
⬡ モード
Reverb Mode (3種)
Room
Hall
Plate
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Size CV [CV]
Decay CV [CV]
Damping CV [CV]
Mix CV [CV]
Tone CV [CV]
Color CV [CV]
PreDelay CV [CV]
Diffusion CV [CV]
Width CV [CV]
Mode CV [CV]
Modulation CV [CV]
Early CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Size Size CV (port 2) 0.0–1.0 空間サイズ。コムフィルターのディレイ長を制御
Decay Decay CV (port 3) 0.0–1.0 残響の持続時間
PreDelay PreDelay CV (port 8) 0–200 ms 初期反射までのディレイ
Damping Damping CV (port 4) 0.0–1.0 高域の減衰量。自然な残響に不可欠
Diffusion Diffusion CV (port 9) 0.0–1.0 オールパスの拡散度
Width Width CV (port 10) 0.0–1.0 ステレオ幅
Mode Mode CV (port 11) Room / Hall / Plate リバーブ・アルゴリズム
Mix Mix CV (port 5) 0.0–1.0 ウェット/ドライ・ミックス
Modulation Modulation CV (port 12) 0.0–1.0 内部LFOによるコムフィルター変調
Early Early CV (port 13) 0.0–1.0 初期反射のレベル
HPF Tone CV (port 6) 0.0–1.0 (normalized) 残響のハイパスフィルター
LPF Color CV (port 7) 0.0–1.0 (normalized) 残響のローパスフィルター
コーラス / アンサンブル。LFO変調ディレイによるデチューンとステレオ拡散で音に厚みと広がりを付加。
⬡ 概要
Chorusノードは入力信号を微小に遅延させ、LFOでディレイタイムを変調することで、
複数の演奏者が同時に弾いているようなデチューン効果(コーラス/アンサンブル)を生み出すプロセッサーです。
RateとDepthでLFOの速度と深さを、Delayでベースとなる遅延量を制御。
Stereo Widthでステレオフィールドへの広がりを調整し、Feedbackで反復的な変調を加えます。
⬡ TIPS
クラシック・コーラス:
Rate=0.3、Depth=0.5、Delay=0。パッドやストリングスに自然な厚みを付加。
ワイド・アンサンブル:
Stereo Width=1.0、Rateをやや速め。モノソースが広大なステレオイメージに変化。
フランジャー:
Feedbackを上げ、Rateを遅く、Depthを深めに。コーラスがジェットサウンド的なフランジング効果に変化。
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Rate CV [CV]
Depth CV [CV]
Delay CV [CV]
Feedback CV [CV]
Width CV [CV]
Mix CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Rate Rate CV (port 2) 0.0–1.0 (default 0.3) LFO変調速度
Depth Depth CV (port 3) 0.0–1.0 (default 0.5) LFO変調の深さ
Delay Delay CV (port 4) 0.0–1.0 (default 0.0) ベース・ディレイ時間
Feedback Feedback CV (port 5) 0.0–1.0 (default 0.0) フィードバック量
Stereo Width Width CV (port 6) 0.0–1.0 (default 0.5) ステレオ幅
Mix Mix CV (port 7) 0.0–1.0 (default 0.5) ウェット/ドライ・ミックス
シマー・リバーブ。残響音をグラニュラー・ピッチシフターに通し、幻想的なオーラと無限持続ドローンを生成。
⬡ 概要
ShimmerReverbは通常のリバーブの残響経路にグラニュラー・ピッチシフターを組み込んだ特殊なリバーブです。
反復ごとに残響音がピッチシフトされ、天上的なきらめきやボトムレスな深淵を生み出します。
PitchShiftは±24セミトーンの範囲で設定でき、+12(1オクターブ上)が定番のシマー効果。
1〜4のボイス数でグラニュラーシフターの密度を調整し、Feedbackで蓄積の速度を制御します。
Freezeモードではデケイを事実上無限にし、残響が減衰せずに持続するドローンを生成。
パッドやボーカルを入力して無限持続の幻想的なサウンドスケープを作り出せます。
⬡ TIPS
定番シマー:
Pitch Shift=+12st(1オクターブ上)、Feedback=0.5、Decay=0.7。
残響音が上昇していく天使的なきらめき。
下降シマー:
Pitch Shift=-12st。残響が1オクターブずつ下降する深淵的なサウンド。
無限ドローン:
Freezeモード、Pitch Shift=0。入力した和音がフェードアウトせず無限に持続するドローン・パッドに。
多声シマー:
Voices=4に上げると、ピッチシフターが4声になり、より密度の高い煌びやかなテクスチャに。
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Pitch CV [CV]
Size CV [CV]
Decay CV [CV]
Feedback CV [CV]
Mix CV [CV]
Voices CV [CV]
Mode CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Pitch Shift Pitch CV (port 2) -24–+24 st ピッチシフト量(セミトーン単位)
Size Size CV (port 3) 0.0–1.0 リバーブ空間サイズ
Decay Decay CV (port 4) 0.0–1.0 残響の持続時間
Feedback Feedback CV (port 5) 0.0–0.95 ピッチシフト・フィードバック量
Voices Voices CV (port 7) 1–4 グラニュラー・シフターのボイス数
Mode Mode CV (port 8) Shimmer / Freeze 通常残響またはフリーズ(無限持続)
Mix Mix CV (port 6) 0.0–1.0 ウェット/ドライ・ミックス
ヴィンテージ・テープエコー。Wow/Flutter、テープ飽和、ヒス/ランブルノイズ、マルチヘッド(1-3タップ)搭載。
⬡ 概要
TapeDelayはアナログ・テープエコーマシンをモデリングしたディレイです。
テープ走行の速度ムラであるWow(ゆっくりした揺れ)とFlutter(速い揺れ)を再現し、
テープ飽和(Saturation)による温かいハーモニック・ディストーションを付加します。
Noise(低周波ランブル)とHiss(高周波ヒス)でテープメカニズムの物理的なノイズも再現。
HeadModeでSingle(1タップ)/ Dual(2タップ)/ Triple(3タップ)を選択でき、
マルチヘッドにすることで複雑なリズミック・エコーパターンを生成。テンポ同期にも対応しています。
⬡ TIPS
Space Echo:
Time=300ms、Wow=0.3、Flutter=0.2、Saturation=0.5。
Roland RE-201のような温かいテープエコー。
ローファイ・テープ:
Saturation=0.8、Hiss=0.3、Noise=0.2。
使い込まれた古いテープマシンの質感。
マルチタップ・リズム:
Triple HeadModeでテンポ同期をON。3つの異なるタイミングで反復する複雑なポリリズミック・エコー。
⬡ パラメータ相互作用
Wow × Flutter:
Wow は低周波(0.3-2Hz程度)のテープ速度揺れを、Flutter は高周波(3-15Hz程度)の速度揺れを再現。
Wow=0.3 + Flutter=0 は滑らかなテープの「ゆらぎ」のみ、Flutter=0.3 を加えるとヘッド接触の微細な振動が加わり、
より物理的なテープ機材の質感に。両方を高く設定すると、故障したテープマシンのような劇的な効果に。
Saturation × Feedback:
テープ飽和はフィードバック経路に適用されるため、Feedback が高いほど Saturation の効果が累積します。
Saturation=0.5 + Feedback=0.6 では反復ごとに徐々に歪みが増し、原音のクリアなアタックから柔らかく溶けるテイルへの自然な遷移が生まれます。
HeadMode × Time:
Dual/Triple モードでは2つ目・3つ目のヘッドが元の Time に対して固定比率のオフセットで配置されます。
テンポ同期と組み合わせることで、例えば 1/4 + 1/8 + 1/16 のような音楽的なマルチタップ・パターンを生成可能。
Noise + Hiss:
Noise(低周波ランブル)と Hiss(高周波ヒス)はテープメカニズムの物理的ノイズを再現。
Noise=0.1 + Hiss=0.15 で微妙なヴィンテージ感、高い設定ではローファイ・テープ崩壊のような極端な効果。
⬡ モード
Head Mode (3種)
Single
Dual
Triple
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Time CV [CV]
Feedback CV [CV]
Wow CV [CV]
Flutter CV [CV]
Saturation CV [CV]
Noise CV [CV]
Hiss CV [CV]
Mix CV [CV]
Head Mode CV [CV]
Sync Mode CV [CV]
Sync Div CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Time Time CV (port 2) 10–1000 ms テープ・ディレイタイム
Feedback Feedback CV (port 3) 0.0–1.0 フィードバック量
Wow Wow CV (port 4) 0.0–1.0 テープ速度のゆっくりした揺らぎ
Flutter Flutter CV (port 5) 0.0–1.0 テープ速度の速い揺らぎ
Saturation Saturation CV (port 6) 0.0–1.0 テープ飽和によるサチュレーション
Noise Noise CV (port 7) 0.0–1.0 低周波ランブル・ノイズ
Hiss Hiss CV (port 8) 0.0–1.0 高周波テープ・ヒス
Mix Mix CV (port 9) 0.0–1.0 ウェット/ドライ・ミックス
Head Mode Head Mode CV (port 10) Single / Dual / Triple タップ数(1-3ヘッド)
Sync Mode Sync Mode CV (port 11) Free / Sync テンポ同期モード
Sync Division Sync Div CV (port 12) 音符分割 テンポ同期時の分割値
スプリング・リバーブ。物理的なバネの共鳴、周波数依存の伝搬遅延、特徴的なTwangレゾネーター搭載。3モード。
⬡ 概要
SpringReverbはスプリング(バネ)リバーブの物理特性をモデリングしたリバーブです。
実際のスプリングリバーブでは、バネ内を伝わる音波が周波数によって異なる速度で伝搬し(分散特性)、
独特の「ボヨーン」「ドリップ」といった金属的な残響が生まれます。
内部では4本のオールパスフィルター(分散チェーン)と4本のコムフィルター(バネの共振モード)がL/R独立に動作し、
Twangレゾネーター(バイカッド・バンドパス)が低域の「ボイン」という特徴的な響きを付加します。
3つのモード(Vintage/Bright/Deep)はそれぞれ異なるディレイテーブルとTwang周波数を持ち、
クラシックなギターアンプのスプリングから実験的な深淵的残響まで対応します。
⬡ TIPS
サーフ・リバーブ:
Vintageモード、Tension=0.5、Twang=0.7。
ギターアンプのスプリングリバーブ的なクラシカルな響き。Twangが80Hzの「ドリップ」を強調。
ブライト・スプラッシュ:
Brightモード、Stiffness=0.7、Damping=0.3。
高域に明るい金属的なキャラクター。パーカッションに効果的。
ディープ・ドローン:
Deepモード、Tension=0.3、Twang=0.9、Damping=0.2。
50Hzの深い共鳴と長いディレイテーブルで、底なしの深淵的な残響。
⬡ パラメータ相互作用
内部アーキテクチャ:
L/R各チャンネルに4本のオールパスフィルター(分散チェーン)と4本のコムフィルター(共振モード)が動作。
Twangレゾネーター(バイカッド・バンドパス)が低域の「ボイン」という特徴的な共鳴を付加します。
Tension × Stiffness:
Tension はバネの張力をシミュレートし、コムフィルターのフィードバック係数に影響。
Stiffness はオールパスの分散度を制御し、周波数依存の伝搬遅延を決定。
Tension=高 + Stiffness=低 で「タイトで明るい」バネ音、Tension=低 + Stiffness=高 で「ゆるく鈍い」バネ音に。
Twang × Mode:
Twangレゾネーターの中心周波数はモードごとに異なります:
Vintage=80Hz(クラシックなドリップ音)、Bright=120Hz(パーカッシブな弾け)、Deep=50Hz(地鳴りのような低域共鳴)。
Twang値を上げるほどこの周波数帯のピークが際立ちます。
Damping × Decay:
Damping が高いと残響の高域が速く減衰し、暗く温かい響きに。
Decay × Damping の組み合わせで、短い明るい残響(低Decay + 低Damping)から長い暗い残響(高Decay + 高Damping)まで制御。
⬡ モード
Mode (3種)
Vintage
Bright
Deep
OUT L [Audio]
OUT R [Audio]
Audio L [Audio]
Audio R [Audio]
Tension CV [CV]
Stiffness CV [CV]
Damping CV [CV]
Twang CV [CV]
Mix CV [CV]
Mode CV [CV]
Width CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Mode Mode CV (port 7) Vintage / Bright / Deep スプリング・キャラクター(ディレイテーブル+Twang周波数を決定)
Tension Tension CV (port 2) 0.0–1.0 バネの張力。高いほど共振が密に
Stiffness Stiffness CV (port 3) 0.0–1.0 バネの剛性。分散特性の強さ
Damping Damping CV (port 4) 0.0–1.0 エネルギー損失。残響のの減衰速度
Twang Twang CV (port 5) 0.0–1.0 Twangレゾネーターの強さ。「ボイン」という特徴的な共鳴
Width Width CV (port 8) 0.0–1.0 ステレオ幅
Mix Mix CV (port 6) 0.0–1.0 ウェット/ドライ・ミックス
シーケンサー: パターン (11種)
メロディやリズムの構造を生成するシーケンス・エンジン群。決定論的なパターンと確率的な逸脱の間を行き来しながら、Clockに同期して動作する。ステップの一つ一つが、次に何が起こるかを完全には知らない——その不確定性こそが、生きたリズムの条件である。
グリッドベースの16ステップ・シーケンサー。Pitch/Velocity/Probabilityの3レーン、8バンクのパターン記憶、Direction制御。
⬡ 概要
StepSequencerはクラシックなグリッド型ステップ・シーケンサーです。
各ステップにPitch、Velocity、Probabilityの3つの値を持ち、最大32ステップ(デフォルト16)のパターンを構成。
8つのパターン・バンクを内蔵し、パターン切り替えはCV入力でリアルタイムに行えます。
Direction制御でForward/Backward/PingPong/Randomの再生方向を選択可能。
⬡ TIPS
基本メロディ:
CV OutをOscillatorのV/Octに、GateをEnvVCAのGateに接続。Clockで駆動して即座にメロディ再生。
確率的パターン:
各ステップのProbabilityを50-80%にすると、毎サイクル異なるバリエーションが生まれるジェネラティブなメロディに。
パターンチェーン:
Pattern CVにLFOの矩形波やカウンターを接続し、パターン・バンクを自動切り替え。
CV Out [CV]
Gate [Gate]
Trigger [Gate]
Step CV [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Length CV [CV]
Swing CV [CV]
Direction CV [CV]
Gate Len CV [CV]
Pattern CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Length Length CV (port 2) 2–32 steps パターン長
Gate Length Gate Len CV (port 5) 0.0–1.0 ゲートのデューティ比
Swing Swing CV (port 3) 0.0–1.0 偶数ステップのタイミングずらし
Direction Direction CV (port 4) Forward / Backward / PingPong / Random 再生方向
Pattern Select Pattern CV (port 6) 0–7 パターン・バンク選択
⚠️ このノードは v1.0 で削除されました。 ユークリッドリズム機能は CircularSeq の applyEuclidean(steps, fills, rotation) メソッドに統合されています。
ユークリッド・リズム・ジェネレーター。Bjorklundアルゴリズムによる数学的に最も均等なリズムパターンの生成。
⬡ 概要
Euclideanノードは、与えられたステップ数(Steps)にフィル数(Fills)を可能な限り均等に配分するBjorklundアルゴリズムを実装しています。
例えばSteps=8, Fills=3は「x..x..x.」を生成し、これはCuban Tresileのリズムに一致します。
Rotationでパターンを位相回転させ、Probabilityでステップごとの発火確率をゲーティング。
Inverse出力は通常パターンの反転(休符部分がON)を出力し、2つのリズム層を同時に駆動できます。
⬡ TIPS
ポリリズム:
複数のEuclideanを異なるSteps/Fills設定で同一Clockに接続。例: 8/3と8/5でポリリズミックな重なりを生成。
動的パターン:
FillsやRotationをLFOで変調し、パターンが時間とともに変化するエヴォルビング・リズムに。
Inverse活用:
Inverse出力を別のドラムに接続すると、メインリズムの隙間を埋める補完パターンに。
Trigger [Gate]
Accent [Gate]
Inverse [Gate]
Step CV [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Steps CV [CV]
Fills CV [CV]
Rotation CV [CV]
Prob CV [CV]
Division CV [CV]
Pattern CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Steps Steps CV (port 2) 2–32 パターンのステップ総数
Fills Fills CV (port 3) 0–Steps アクティブなフィル数
Rotation Rotation CV (port 4) 0–Steps パターンの位相回転量
Probability Prob CV (port 5) 0.0–1.0 ステップ発火の確率ゲーティング
Division Division CV (port 6) Clock分割 クロック分割率
Pattern Select Pattern CV (port 7) バンク パターン・バンク選択
13パターンのアルペジエーター。MIDIコード入力をパターン化、1-4オクターブ展開、テンポ同期、ラッチ対応。
⬡ 概要
ArpeggiatorはMIDI入力で受けたコード(複数ノート)を、選択したパターンに基づいて順次再生するシーケンサーです。
13のアルペジオ・パターン(Up, Down, UpDown, DownUp, Random, UpDownExclusive, Alternating, Octaves, Thumb, AsPlayed, Chord, Converge, Diverge)を搭載。
Octave Rangeで1〜4オクターブに展開でき、TransposeでCVによる±24セミトーンのリアルタイム移調が可能。
Latch機能でMIDIキーを離してもノートを保持し続け、テンポ同期で正確なBPM連動を実現します。
⬡ TIPS
基本アルペジオ:
MIDIキーボードでコードを押さえ、Upパターンで上昇アルペジオ。Octave Range=2で2オクターブに展開。
ジェネラティブ:
RandomパターンでLatch=ON。コードを一度押して離しても、ランダムなアルペジオが延々と続くジェネラティブ・メロディに。
リズム変化:
Swingとテンポ同期のSync DivisionをCVで変調し、ノリが動的に変化するアルペジオを生成。
⬡ パターン
Arpeggio Pattern (13種)
Up
Down
UpDown
DownUp
Random
UpDownExcl.
Alternating
Octaves
Thumb
AsPlayed
Chord
Converge
Diverge
CV Out [CV]
Gate [Gate]
Velocity [CV]
Accent [Gate]
EOC [Gate]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Transpose CV [CV]
Hold [Gate]
Rate CV [CV]
Gate Len CV [CV]
Swing CV [CV]
Octave CV [CV]
Velocity CV [CV]
Sync Div CV [CV]
Sync Mode CV [CV]
Pattern CV [CV]
Latch CV [CV]
Retrigger CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Pattern Pattern CV (port 11) 13パターン アルペジオ・パターンの選択
Octave Range Octave CV (port 7) 1–4 octaves オクターブ展開幅
Rate Rate CV (port 4) Hz / Sync フリーランHz又はテンポ同期
Sync Division Sync Div CV (port 9) 音符分割 テンポ同期時の分割
Gate Length Gate Len CV (port 5) 0.0–1.0 ゲート長(デューティ比)
Swing Swing CV (port 6) 0.0–1.0 スウィング量
Velocity Velocity CV (port 8) 0.0–1.0 ノートベロシティ
Transpose Transpose CV (port 2) ±24 st リアルタイム移調
Latch Latch CV (port 12) OFF / ON ノート保持モード
Retrigger Retrigger CV (port 13) OFF / ON 新ノートでリスタート
Sync Mode Sync Mode CV (port 10) Free / Sync テンポ同期のON/OFF
円形メロディ・シーケンサー。A/Bデュアルパターン、6スケールモード、ミューテーション/エヴォルブ機能搭載。15パラメータ。
⬡ 概要
CircularSeqは円形UIでパターンを視覚的に操作するメロディ・シーケンサーです。
A/Bの2パターンを内蔵し、メイン出力(Pitch/Gate/Vel)とオルタネート出力(Pitch Alt/Gate Alt/Vel Alt)で同時に出力。
6つのスケールモード(Chromatic, Major, Minor, Pentatonic, Dorian, Phrygian)でピッチを自動量子化し、
Mutation RateとEvolveパラメータでパターンを確率的に変化させるジェネラティブ機能を搭載。
⬡ TIPS
デュアルメロディ:
パターンAとBに異なるメロディを設定。メイン出力とAlt出力をそれぞれ別のオシレーターに接続して、2つのメロディを同時再生。
エヴォルビング:
Mutation Rate=0.1、EvolveをClockの低分割で駆動。ゆっくりとパターンが変化するジェネラティブ・メロディ。
パターン切替:
Pattern SelectをCVで制御し、A/Bパターンをリアルタイムに切り替え。Queue Modeで次拍境界での切り替えも可能。
⬡ スケール
Scale Mode (6種)
Chromatic
Major
Minor
Pentatonic
Dorian
Phrygian
Pitch CV [CV]
Gate [Gate]
Vel [CV]
Pitch Alt [CV]
Gate Alt [Gate]
Vel Alt [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Steps CV [CV]
Root CV [CV]
Scale CV [CV]
Swing CV [CV]
Direction CV [CV]
Mutation CV [CV]
Pattern CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Steps A Steps CV (port 2) 2–128 パターンAのステップ数
Steps B — 2–128 パターンBのステップ数
Root Note Root CV (port 3) 0–11 (C–B) ルートノート
Scale Scale CV (port 4) 6スケール スケール量子化モード
Octave — -2–+2 オクターブ・オフセット
Gate Length — 0.0–1.0 ゲート長
Swing Swing CV (port 5) 0.0–1.0 スウィング量
Direction Direction CV (port 6) Forward/Reverse/PingPong/Random 再生方向
Mutation Rate Mutation CV (port 7) 0.0–1.0 パターン変異確率
Pattern Select Pattern CV (port 8) A / B アクティブ・パターン選択
Clock Div — 分割率 クロック分割
Fill In — 0.0–1.0 フィルイン密度
Queue Mode — Immediate / Queue パターン切替タイミング
8トラック・ドラム専用シーケンサー。24出力(8 Gate + 8 Velocity + 8 CV)、per-step CV、ミューテーション/フィルイン。
⬡ 概要
DrumSeqは8つのドラムトラックを同時に編集するリズム・シーケンサーです。
各トラックにGate/Velocity/CVの3出力を持ち、合計24ポートの出力で精密なドラムパターン制御が可能。
最大128ステップの長尺パターンをサポートし、各ステップにmicroTiming、コンディション(0-5)、ゲート長オーバーライド、
duration(0.25–4.0)を設定可能。トラックごとの独立ミュートとゲイン制御で、ライブ・パフォーマンスに対応。
Mutation機能はvelocity(0.5)/active(0.2)/probability(0.3)の重み付けでパターンを確率的に変化させ、
Fill-in機能は非アクティブな非ロック・ステップをランダムに活性化して即座にフィルパターンを生成します。
8段のパターン履歴リングバッファでUndo操作にも対応。
⬡ TIPS
基本ビート:
Gate T1-T8出力をドラムシンセ(BD, SD, HH, ElasticPerc等)に接続。Vel T1-T8で強弱、CV T1-T8でper-stepパラメータ制御。
ライブ・ミュート:
Mute T1–T8でリアルタイムにトラックをON/OFF。ブレイクダウンやビルドアップに。
エヴォルブ:
Mutation Rateを低め(0.1)にしてEvolveをトリガー。ビートが少しずつ変化していくジェネラティブ・リズム。
⬡ パラメータ相互作用
Mutation Rate の重み分配:
ミューテーション実行時、変異は3つのカテゴリに確率分配されます:
velocity変異(重み0.5)= ベロシティを微調整、active変異(重み0.2)= ステップのON/OFFを反転、
probability変異(重み0.3)= ステップの発火確率を変更。Mutation Rate が高いほど変異が強く発生します。
Fill In × ロック:
Fill In は非アクティブな「非ロック」ステップのみをランダムに活性化します。
ステップをロック(Inspector から)しておくと Fill In やMutation の影響を受けず、核となるリズムを保護しながら装飾パターンだけを変化させることが可能。
per-step CV:
各トラックのCV出力により、ステップごとに異なるパラメータ値をドラムシンセに送信可能。
例えばKickのピッチやDecayをステップごとに変化させるジェネラティブなパターンを構築。
パターン履歴:
内部に8段のリングバッファでパターン履歴を保持し、Evolve/Fill In/Mutate 操作後のUndo が可能。
大胆なパターン変更を試した後でも安全に元に戻せます。
T1 Gate [Gate]
T1 Vel [CV]
T1 CV [CV]
T2 Gate [Gate]
T2 Vel [CV]
T2 CV [CV]
T3 Gate [Gate]
T3 Vel [CV]
T3 CV [CV]
T4 Gate [Gate]
T4 Vel [CV]
T4 CV [CV]
T5 Gate [Gate]
T5 Vel [CV]
T5 CV [CV]
T6 Gate [Gate]
T6 Vel [CV]
T6 CV [CV]
T7 Gate [Gate]
T7 Vel [CV]
T7 CV [CV]
T8 Gate [Gate]
T8 Vel [CV]
T8 CV [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Steps CV [CV]
Gate Len CV [CV]
Swing CV [CV]
Pattern CV [CV]
Clock Div CV [CV]
Mutation CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Steps Steps CV 4–128 パターンのステップ数
Clock Div Clock Div CV 分割率 クロック分割
Swing Swing CV 0.0–1.0 スウィング量
Direction — Forward/Reverse/Bounce/Random 再生方向
Gate Length Gate Len CV 0.0–1.0 ゲート長
Mute T1–T8 — OFF / ON 各トラックのミュート
Mutation Rate Mutation CV 0.0–1.0 変異率(vel 0.5/active 0.2/prob 0.3)
Evolve — Trigger ミューテーション実行トリガー
Fill In — Trigger フィルイン生成トリガー
Pattern Select Pattern CV パターン番号 パターン切替
6ボイス・ポリフォニック・ピアノロール。DAWスタイルの自由配置ノート、8パターンバンク、MIDIレコーディング、9スケール量子化。ChordProgression の機能 (VoicingMode/StrumSpread/generateChordPattern) を統合済み。
⬡ 概要
PianoRollはDAWのピアノロールエディターを再現した6ボイス・ポリフォニック・シーケンサーです。
各パターンに最大128ノートを自由配置でき、ピッチ・タイミング・デュレーション・ベロシティを個別に編集。
8つのパターン・バンクを内蔵し、MIDIキーボードからのステップ/リアルタイム・レコーディングにも対応。
9つのスケールタイプでピッチを量子化し、SnaptToScale機能で既存ノートを一括で調整できます。
出力は6ボイス分のCV+Gateペア(12ポート)を持ち、各ボイスを個別のオシレーターやシンセに接続可能。
IGenerativeNodeインターフェースによりRandomize/Fill/Reverse/Snap等のジェネラティブ操作をサポートします。
統合済み: 旧 ChordProgression ノードの機能を吸収。Voicing Mode (Close/Open/Drop2/Drop3) でコード音域配置を選択、
Strum Spread でコード各音の発音タイミングをずらし、generateChordPattern() でコードタイプからノートを自動生成できます。
同ステップの複数ノートはピッチ昇順にソートされ、voice 0 = 最低音として割り当てられます。
⬡ TIPS
コード・シーケンス:
3-4音の和音を各ステップに配置。6ボイス出力を同一オシレーターの6つのV/Oct入力に接続すれば、ポリフォニックなコード進行に。
MIDI録音:
Record Enable=ONでMIDIキーボードからリアルタイム入力。Quantizeで入力を自動的にグリッドに揃えます。
ジェネラティブ:
InspectorのRAND/FILLボタンで確率的にパターンを生成。Scale TypeとRoot Noteを設定すれば、スケール内のランダム・メロディに。
CV 0 [CV]
Gate 0 [Gate]
CV 1 [CV]
Gate 1 [Gate]
CV 2 [CV]
Gate 2 [Gate]
CV 3 [CV]
Gate 3 [Gate]
CV 4 [CV]
Gate 4 [Gate]
CV 5 [CV]
Gate 5 [Gate]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Length CV [CV]
Gate Len CV [CV]
Pattern CV [CV]
Swing CV [CV]
Scale CV [CV]
Root CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Length Length CV (port 2) 2–32 steps パターン長
Gate Length Gate Len CV (port 3) 0.05–0.95 ゲート長(デューティ比)
Pattern Select Pattern CV (port 4) 0–7 パターン・バンク選択
Record Enable — OFF / ON MIDIレコーディング有効化
Scale Type Scale CV (port 6) 9スケール ピッチ量子化スケール
Root Note Root CV (port 7) 0–11 (C–B) スケールのルートノート
Quantize — Off / 1/32 / 1/16 / 1/8 / 1/4 入力ノートのグリッド量子化
Record Mode — Step / Realtime レコーディング方式
Swing Swing CV (port 5) 0.0–1.0 スウィング量
Sync Division — 音符分割 テンポ同期分割
⚠️ このノードは v1.0 で PianoRoll に統合されました。 VoicingMode (Close/Open/Drop2/Drop3)・StrumSpread・generateChordPattern() は PianoRoll ノードから直接利用できます。既存の .symt ファイルは後方互換エイリアスにより自動マッピングされます。
6ボイス・コード進行シーケンサー。4バンク、4ボイシングモード(Close/Open/Drop2/Drop3)、ストラム・スプレッド。
⬡ 概要
ChordProgressionは和音進行に特化した6ボイス・ポリフォニック・シーケンサーです。
各ステップにコードタイプ(Major, Minor, 7th, dim, aug等)とルートを設定し、自動的にボイシングを適用。
4つのボイシングモード(Close, Open, Drop2, Drop3)でコードの音域配置を選択でき、
Strum Spreadでコードの各音の発音タイミングをずらし、ストラム(かき鳴らし)効果を生成します。
PianoRollと同じ6ボイス×(CV+Gate)の12ポート出力を持ち、各ボイスを独立したオシレーターに接続してポリフォニックなシンセパッドを構成できます。
⬡ TIPS
基本コード進行:
I-V-vi-IV(C-G-Am-F)をステップに入力し、6出力を6台のOscillatorに接続。即座にポリフォニック・パッドの完成。
ストラム:
Strum Spreadを0.3程度に設定すると、コードの各音が少しずつずれて発音されるギター的なかき鳴らし効果に。
ボイシング変化:
Voicing ModeをCVで変調し、同じコード進行でもClose→Open→Drop2と広がりが動的に変化する表現に。
⬡ ボイシング
Voicing Mode (4種)
Close
Open
Drop2
Drop3
CV 0 [CV]
Gate 0 [Gate]
CV 1 [CV]
Gate 1 [Gate]
CV 2 [CV]
Gate 2 [Gate]
CV 3 [CV]
Gate 3 [Gate]
CV 4 [CV]
Gate 4 [Gate]
CV 5 [CV]
Gate 5 [Gate]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Length CV [CV]
Gate Len CV [CV]
Pattern CV [CV]
Root CV [CV]
Scale CV [CV]
Voicing CV [CV]
Strum CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Length Length CV (port 2) 2–32 steps コード進行のステップ数
Gate Length Gate Len CV (port 3) 0.05–0.95 ゲート長
Pattern Select Pattern CV (port 4) 0–3 パターン・バンク選択
Root Note Root CV (port 5) 0–11 (C–B) グローバル移調
Scale Type Scale CV (port 6) スケール Snap-to-Scale用
Voicing Mode Voicing CV (port 7) Close / Open / Drop2 / Drop3 コード・ボイシング
Strum Spread Strum CV (port 8) 0.0–1.0 ストラム・タイミングの広がり
インド古典音楽のターラ(リズムサイクル)シーケンサー。12のプリセットターラ、ビート/サム/アクセント/サイクル出力。
⬡ 概要
Talaノードはインド古典音楽のターラ(拍子サイクル)に基づくリズムパターン・ジェネレーターです。
12のプリセット・ターラ(Tintal 16拍, Jhaptal 10拍, Rupak 7拍, Dadra 6拍等)を搭載し、
各ターラの構造的なアクセント(Sam=サイクル開頭、Khali=空拍)を忠実に再現。
Beat出力は各拍のパルス、Sam出力はサイクル開頭のトリガー、Accent出力は構造的強拍、Cycle出力はサイクル完了を示します。
⬡ TIPS
インド風リズム:
Tintall(16拍4-4-4-4)を選択し、BeatをKickに、AccentをSampleに接続。Subdivisionを2にすると8分音符のレベルに。
変拍子:
Rupak(7拍3-2-2)やJhaptal(10拍2-3-2-3)で、西洋音楽では珍しい変拍子を簡単に生成。
確率的:
Probabilityを0.7程度にすると、一部の拍がランダムに省略される有機的なリズムに。
⬡ プリセット
Tala Preset (12種)
Tintal
Jhaptal
Rupak
Dadra
Keherwa
Ektaal
Jhumra
Tilwada
Dhamar
Chautal
Sooltaal
Deepchandi
Beat [Gate]
Sam [Gate]
Accent [Gate]
Cycle [Gate]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Tala CV [CV]
Subdiv CV [CV]
Prob CV [CV]
Division CV [CV]
Swing CV [CV]
Pulse W CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Tala Tala CV (port 2) 12プリセット ターラ・プリセット選択
Subdivision Subdiv CV (port 3) 1–8x 1拍あたりの細分化数
Probability Prob CV (port 4) 0.0–1.0 拍の発火確率
Division Division CV (port 5) Clock分割 クロック分割率
Swing Swing CV (port 6) 0.0–1.0 スウィング量
Pulse Width Pulse W CV (port 7) 0.01–0.99 パルスのデューティ比
MIDI→CV変換器。外部MIDIキーボード/DAWからのノート情報をPitch CV/Gate/Trigger/Velocityに変換。
⬡ 概要
MIDIToCVはMIDI入力をモジュラー信号に変換するユーティリティ・ノードです。
パラメータは一切なく、MIDI入力を受信すると自動的にPitch CV、Gate、Trigger、Velocityの4信号に変換します。
ラスト・ノート・プライオリティ(8ノートスタック)で和音のうち最後に押されたノートを優先。
CV変換式は (midiNote - 36) / 60.0 で、Symbiontの432Hz E612チューニングシステムに準拠します。
⬡ TIPS
リアルタイム演奏:
Pitch CVをOscillatorのV/Octに、GateをEnvVCAのGateに接続するだけで、MIDIキーボードでのリアルタイム演奏が可能に。
ベロシティ表現:
Velocity出力をEnvVCAのCV Inや、FilterのCutoff CVに接続して、タッチの強弱に応じた音色変化を実現。
Pitch CV [CV]
Gate [Gate]
Trigger [Gate]
Velocity [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
パラメータなし — MIDI入力は自動的に処理されます
8状態マルコフ連鎖シーケンサー。8×8遷移行列による確率的状態遷移でジェネラティブ・メロディを生成。
⬡ 概要
MarkovSeqは8つの状態を持つマルコフ連鎖に基づくシーケンサーです。
各状態にピッチ値(Pitch0-7)を設定し、8×8の遷移行列(各セルに遷移確率0-1)で状態間の遷移パターンを定義。
クロックごとに現在の状態の遷移確率に基づいて次の状態が確率的に選択され、対応するピッチが出力されます。
State CV出力は現在の状態番号(0-7)を0-1に正規化して出力し、他のパラメータのモジュレーション・ソースとしても使用可能。
⬡ TIPS
確率的メロディ:
8つのピッチにペンタトニック・スケールの音を設定し、対角線上の遷移確率を高くすると「同じ音が続きやすい」メロディに。
循環パターン:
0→1→2→...→7→0の順序遷移確率を高くすると、ほぼ固定のシーケンスに。他の遷移にも少し確率を割り当てると、時々逸脱する有機的なパターンに。
State CVモジュレーション:
State CVをFilterのCutoffに接続し、状態遷移に連動した音色変化を付加。
Pitch [CV]
Gate [Gate]
Velocity [CV]
State CV [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Velocity CV [CV]
Gate Len CV [CV]
State CV In [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Pitch 0–7 — MIDIノート 各状態のピッチ値(8状態分)
Velocity Velocity CV (port 2) 0.0–1.0 出力ベロシティ
Gate Length Gate Len CV (port 3) 0.0–1.0 ゲート長
16ビット・シフトレジスタ・シーケンサー。確率的ビットフリップで「ループしつつ変化する」メロディを生成。
⬡ 概要
TuringMachineはMusic Thing Modularのチューリングマシンにインスパイアされたシーケンサーです。
16ビットのシフトレジスタ(LFSR)を内蔵し、クロックごとにビットがシフトされます。
Probability=0で完全にループし、=1で完全にランダム、中間値で「ほぼ同じだけど少しずつ変化する」ジェネラティブなシーケンスを生成。
Lengthでシーケンス長(2-16ビット)を設定し、ScaleとOffsetで出力CVの範囲を調整します。
⬡ TIPS
制御されたランダム:
Probability=0.1に設定。ほぼ同じシーケンスが繰り返されるが、時々1ビットだけ変化するため、
「聞き覚えがあるけど少し違う」有機的な変化を持つメロディに。
Bits CV活用:
Bits CV出力はシフトレジスタの全ビットを正規化した値。Gate出力と組み合わせてリズムとメロディを同時生成。
固定ループ:
Probability=0で完全固定のシーケンス。Write Modeをオンにしてから好みのパターンが出るまでProbabilityを上げ、出たら0に戻してロック。
CV [CV]
Gate [Gate]
Pulse [Gate]
Bits CV [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Prob CV [CV]
Length CV [CV]
Scale CV [CV]
Offset CV [CV]
Write CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Probability Prob CV (port 2) 0.0–1.0 ビットフリップ確率。0=固定ループ、1=完全ランダム
Length Length CV (port 3) 2–16 bits シーケンス長(使用ビット数)
Scale Scale CV (port 4) 0.0–1.0 出力CVのスケーリング
Offset Offset CV (port 5) 0.0–1.0 出力CVのオフセット
Write Mode Write CV (port 6) OFF / ON 外部書き込み有効化
コントロール (14種)
CV信号の加工・量子化・ルーティング、およびGate信号の論理演算・確率処理を行うユーティリティ群。ScaleDesigner(E612スケール量子化)、MorphPad(2D/3Dモーフィング)を新規搭載。信号そのものに知性を与える、パッチの神経系のような存在である。NanoNode設計(超コンパクトUI、FocusDiveなし)。
E612スケール量子化+確率的パターン生成。15スケール×25コード×3量子化モード(Nearest/Up/Down)のピッチ補正に加え、Density/Randomnessで自律的なメロディックパターンを生成。
⬡ 概要
V/Octピッチ量子化と確率的パターン生成を統合したコントロールノードです。入力V/Oct CVを15種のスケール(Major, Natural/Harmonic/Melodic Minor, 各モード, ペンタトニック, ブルース, 全音, 半音階, ハーモニックシリーズ)と25種のコード・ボイシングに基づいて量子化します。Scale/Chord/Custom(12ビットマスク)の3モードを切り替え可能。
パターン生成機能はTrigger入力で起動し、Density(ステップのアクティブ確率)とRandomness(ベロシティ変動の強度)に基づいて4–32ステップのメロディックシーケンスを生成します。Gate入力のライジングエッジでパターンを進行。Changed Outは量子化ピッチの変化を検出してトリガーを発火し、下流のエンベロープやシーケンサーの駆動に使用できます。
⬡ TIPS
ライブ量子化: V/Oct Inにオシレーターや外部CVを接続し、ScaleとRootで調性を設定。Quant Dir=Nearestで最寄り音へ自然に補正。
自律パターン: Triggerで新パターンを生成し、Gateでステップを進行。Density=0.7, Randomness=0.4で適度な密度と変化。Pattern OutをオシレーターのV/Octに接続。
Changed Out活用: Changed Outをエンベロープのゲートに接続すると、ピッチ変化時のみ発音する「ステップフィルター」として機能。
Quant Out [CV]
Gate Out [Gate]
Pattern Out [CV]
Changed Out [Gate]
V/Oct In [CV]
Gate In [Gate]
Trigger In [Gate]
Scale CV [CV]
Root CV [CV]
Randomness CV [CV]
Density CV [CV]
Chord CV [CV]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
Scale CV (port 3) 0–14 15スケール選択(Major〜Harmonic Series)
Root CV (port 4) C–B ルートノート(12音)
Mode — Scale/Chord/Custom 量子化モード選択
Chord CV (port 7) 0–24 25コード選択(Major〜Dom13)
Quant Dir — Nearest/Up/Down 量子化方向
Randomness CV (port 5) 0–100% パターンのベロシティ変動強度
Density CV (port 6) 0–100% パターンのステップアクティブ確率
Octave Range — 1–3 oct パターン生成のオクターブ範囲
Pattern Length — 4–32 steps パターンのステップ数
Gate Length — 0–100% 出力ゲートのデューティサイクル(予約済み)
2D/3Dモーフィングコントローラー。X/Y/Z位置と4コーナーの重み(Bilinear/Direct/Polar)を出力。モーション録音/再生、スナップ量子化、スムージング搭載。
⬡ 概要
2Dパッド上の座標(X/Y)と奥行き(Z)から、連続的なCV信号と4コーナーの補間重み(Weight A–D)を生成するコントロールノードです。3種の補間モード——Bilinear(標準的な矩形補間)、Direct(均一重み)、Polar(ラジアル+角度ベースの補間)——により、複数パラメータの同時モーフィングを実現します。
モーション録音(16,384フレームバッファ)で軌道を記録し、可変速再生(0.25x–4x)でオートメーションとして再生可能。Snap(2–16分割の格子量子化)で離散的なステップ制御、Smooth(指数一次フィルタ)で滑らかな遷移を実現します。Trigger入力でStop→Record→Playのトランスポート状態を順次切り替え。
⬡ TIPS
マルチパラメータ・モーフ: Weight A–Dの各出力を異なるパラメータへルーティングし、パッド上の位置で4つの音色状態間をモーフィング。
モーション・シーケンス: Triggerで録音→再生。Speed=0.3でスローモーション、Loop=Onでエンドレス再生。XYの軌道がパラメータ・オートメーションとして反復。
格子量子化: SnapX=4, SnapY=4で4×4グリッドの離散モーフィング。ステップ間はSmoothで補間。
X Out [CV]
Y Out [CV]
Z Out [CV]
Weight A [CV]
Weight B [CV]
Weight C [CV]
Weight D [CV]
Phase [CV]
Gate Out [Gate]
X CV [CV]
Y CV [CV]
Z CV [CV]
Smooth CV [CV]
Speed CV [CV]
Trigger [Gate]
パラメータ
ポートID
範囲
説明
X CV (port 0) 0.0–1.0 X座標位置
Y CV (port 1) 0.0–1.0 Y座標位置
Z CV (port 2) 0.0–1.0 Z深度(奥行き軸)
Smooth CV (port 3) 0–100% 指数一次フィルタによるスムージング量
Mode — Bilinear/Direct/Polar 補間アルゴリズム選択
Snap X — Off/2–16分割 X軸の格子量子化
Snap Y — Off/2–16分割 Y軸の格子量子化
Range — Uni/Bipolar 出力レンジ(0–1 / −1–+1)
Transport — Stop/Record/Play モーション録再生の状態
Loop — 0/1 モーション再生のループ
Speed CV (port 4) 0.25x–4x 再生速度倍率
15スケール対応のCV量子化器。入力CVを最寄りのスケール音に補正。Nearest/Up/Downの3量子化モード。
⬡ 概要
Quantizerは入力CV信号を指定されたスケールの最寄りの音程に量子化するユーティリティです。
15種類のスケール(Chromatic, Major, Minor, Pentatonic, Blues, Dorian, Phrygian, Lydian, Mixolydian, Locrian,
HarmonicMinor, MelodicMinor, WholeTone, Diminished, Augmented)に対応。
Root Noteで基音を設定し、Modeで量子化方向(Nearest=最寄り、Up=上方向、Down=下方向)を選択。
Trigger出力は音程が変化するたびにパルスを出力し、Changed出力は前回と異なる音程に変化した時のみトリガーします。
⬡ TIPS
ランダム→メロディ:
ChaosノードやLFOのランダム出力をCV Inに接続。Pentatonicスケールで量子化すれば、「外れ音」のないランダム・メロディに。
スケール切替:
Scale CVをLFOの矩形波で変調し、MajorとMinorを交互に切り替えるダイナミックな調性変化。
⬡ スケール
Scale (15種)
Chromatic
Major
Minor
Pentatonic
Blues
Dorian
Phrygian
Lydian
Mixolydian
Locrian
HarmonicMinor
MelodicMinor
WholeTone
Diminished
Augmented
Pitch Out [CV]
Trigger [Gate]
Changed [Gate]
CV In [CV]
Scale CV [CV]
Root CV [CV]
Octave CV [CV]
Mode CV [CV]
Gate [Gate]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Scale Scale CV (port 1) 15スケール 量子化スケール
Root Root CV (port 2) 0–11 (C–B) スケールの基音
Octave Offset Octave CV (port 3) -2–+2 オクターブ移調
Mode Mode CV (port 4) Nearest / Up / Down 量子化方向
4チャンネル・クロック分周/乗算器。各チャンネル独立の分周率、パルス幅、スウィング設定。
⬡ 概要
ClockDividerは1つのクロック入力を4つの独立した出力に分周/乗算するユーティリティです。
各チャンネル(Div1-4)に個別の分周率(x2, x3, x4, /1〜/16)を設定でき、
共通のPulse WidthとSwingで出力パルスの特性を調整。
ポリメトリックなリズム構造の構築に不可欠なモジュールです。
⬡ TIPS
ポリリズム:
Div1=/4, Div2=/3, Div3=/5, Div4=/7に設定。4つの異なる分周率のクロックを同時に生成し、各シーケンサーに供給。
ハーフタイム:
Div1=/2で入力クロックの半分の速度。ドラムパターンをハーフタイムに切り替える効果。
Out 1 [Gate]
Out 2 [Gate]
Out 3 [Gate]
Out 4 [Gate]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
Div1 CV [CV]
Div2 CV [CV]
Div3 CV [CV]
Div4 CV [CV]
Pulse W CV [CV]
Swing CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Div 1 Div1 CV (port 2) x2–/16 出力1の分周/乗算率
Div 2 Div2 CV (port 3) x2–/16 出力2の分周/乗算率
Div 3 Div3 CV (port 4) x2–/16 出力3の分周/乗算率
Div 4 Div4 CV (port 5) x2–/16 出力4の分周/乗算率
Pulse Width Pulse W CV (port 6) 0.0–1.0 出力パルスのデューティ比
Swing Swing CV (port 7) 0.0–1.0 偶数拍のスウィング量
独立Rise/Fallのスルーレート・リミッター。3カーブ形状(Linear/Exponential/Logarithmic)。Delta出力付き。
⬡ 概要
SlewLimiterはCV信号の変化速度を制限するプロセッサーです。
Rise(上昇)とFall(下降)のスルーレートを独立に設定でき、
3つのカーブ形状(Linear, Exponential, Logarithmic)で変化の特性を調整。
ポルタメント(グライド)、エンベロープのスムージング、ステップCVの丸み付けなどに使用します。
Delta出力は入力変化の差分(微分)を出力し、変化量のモニタリングやトリガー生成に利用可能。
⬡ TIPS
ポルタメント:
シーケンサーのPitch CVを入力し、Rise/Fallを同程度に設定。ステップ間でピッチが滑らかに遷移するグライド効果。
非対称エンベロープ:
Rise=速い、Fall=遅いに設定すると、ゲート信号が素早く立ち上がりゆっくり下降するASR的なエンベロープに。
Delta変化検出:
Delta出力で急激な変化を検出し、変化量に応じたモジュレーションやトリガー生成。
⬡ カーブ
Shape (3種)
Linear
Exponential
Logarithmic
Slewed [CV]
Delta [CV]
CV In [CV]
Rise CV [CV]
Fall CV [CV]
Shape CV [CV]
Gate [Gate]
Trigger [Gate]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Rise Rise CV (port 1) 0.0–1.0 上昇スルーレート(0=瞬時、1=最大制限)
Fall Fall CV (port 2) 0.0–1.0 下降スルーレート
Shape Shape CV (port 3) Linear / Expo / Log 変化カーブの形状
A/B信号ルーター。ゲート制御による瞬時切替とCVクロスフェードに対応。
⬡ 概要
SwitchはA/Bの2入力を切り替えて1出力に送るシグナル・ルーターです。
ゲート入力でAとBを瞬時に切り替える基本動作に加え、CVによるクロスフェード(連続的なA/Bブレンド)にも対応。
パッチ内の信号経路を動的に切り替えるのに必須のユーティリティです。
⬡ TIPS
A/B切替:
2つのオシレーターの出力をA/Bに接続し、ゲートで音色を瞬時に切り替え。
クロスフェード:
LFOでCV入力を変調し、A/B間のスムーズなクロスフェード。2つの音源がゆっくり入れ替わる効果。
Out [CV/Audio]
Input A [CV/Audio]
Input B [CV/Audio]
Gate [Gate]
Mix CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
ゲートHigh=B選択、Low=A選択。Mix CVで連続クロスフェード。
6モードのCV演算器。Add/Subtract/Multiply/Min/Max/Crossfade + ゲイン/オフセット/スルー/量子化。
⬡ 概要
CVProcessorは2つのCV入力を数学的に処理する万能ユーティリティです。
6つの演算モード(Add, Subtract, Multiply, Min, Max, Crossfade)で2入力を結合し、
Gain A/Bで各入力のスケーリング(-2〜+2のアッテヌバーター/インバーター)、
OffsetでDCバイアス、Slewでスムージング、QuantizeでセミトーンまたはオクターブのCV量子化を適用。
k-rateで動作し、スカラー・モジュレーション・ソースとしてModulationSlotに接続可能です。
⬡ TIPS
アッテヌバーター:
1入力のみ使用し、Gain Aで信号の増幅/減衰/反転。Offset追加で信号のレベルシフト。
CV加算:
Addモードで2つのLFOを足し合わせて複雑な変調パターンを生成。
CV乗算(リングモジュレーション):
Multiplyモードで2つのCVを掛け合わせると、振幅変調的なCV信号に。
ゲート→CV変換:
ゲート信号を入力し、Slewで平滑化すると、ゲート開閉に連動したスムーズなCV信号に変換。
⬡ モード
Math Mode (6種)
Add
Subtract
Multiply
Min
Max
Crossfade
CV Out [CV]
Gate Out [Gate]
Input A [CV]
Input B [CV]
Gain A CV [CV]
Gain B CV [CV]
Offset CV [CV]
Mode CV [CV]
Slew CV [CV]
Quantize CV [CV]
Gate In [Gate]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Gain A Gain A CV (port 2) -2.0–+2.0 入力Aのスケーリング(反転可能)
Gain B Gain B CV (port 3) -2.0–+2.0 入力Bのスケーリング
Offset Offset CV (port 4) -1.0–+1.0 出力へのDCオフセット
Mode Mode CV (port 5) 6モード 演算モード選択
Slew Slew CV (port 6) 0.0–1.0 出力のスムージング量
Quantize Quantize CV (port 7) Off / Semitone / Octave 出力CVの量子化
CV蓄積器。クロックごとに入力値を積算し、段階的に変化するCV信号を生成。リセット対応。
⬡ 概要
Accumulatorはクロック/トリガーごとに入力CV値を内部バッファに加算し続けるユーティリティです。
カウンターのように値が段階的に増加(または減少)していき、リセットで0に戻ります。
上限/下限のクランプを設定でき、到達時に自動リセットやラップアラウンドも可能。
⬡ TIPS
ステップカウンター:
固定CV値(例: 1/12V=半音)をクロックで積算し、半音ずつ上昇するクロマチック・スケールを生成。
ランダムウォーク:
ランダムCV(正負混在)を入力すると、ブラウニアン・モーション的な不規則な動きのCV信号に。
CV Out [CV]
CV In [CV]
Clock [Gate]
Reset [Gate]
パラメータ ポートID 範囲 説明
入力CVをクロックごとに積算。Resetで0に初期化。
4モードのCVコンパレーター。A>B / A<B / Window / |Diff|。ヒステリシス付き閾値検出。
⬡ 概要
Comparatorは2つのCV信号を比較し、条件を満たすときにゲートを出力するユーティリティです。
4つのモード: A>B(Aが閾値より大きい時にHigh)、A<B(Aが閾値より小さい時にHigh)、
Window(Aが閾値±ヒステリシスの範囲内の時にHigh)、|Diff|(A-Bの絶対値が閾値を超えた時にHigh)。
Hysteresisパラメータで閾値付近でのチャタリング(バタつき)を防止。
Diff CV出力はA-Bの差分値を連続的に出力し、モジュレーション・ソースとしても使用可能。
⬡ TIPS
CV→ゲート変換:
LFOをInput Aに接続し、A>Bモード。LFOが閾値を超えるたびにゲートが生成され、LFOをリズム・ソースに変換。
ウィンドウ・コンパレーター:
Windowモードで特定の電圧範囲内のみゲートON。ChaosノードのCV出力で「特定の状態にいる時だけ発音」する条件付き発音に。
⬡ モード
Compare Mode (4種)
A > B
A < B
Window
|Diff|
Gate Out [Gate]
Diff CV [CV]
Input A [CV]
Input B [CV]
Mode CV [CV]
Threshold CV [CV]
Hysteresis CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Mode Mode CV (port 2) A>B / A<B / Window / |Diff| 比較モード
Threshold Threshold CV (port 3) 0.0–1.0 比較閾値オフセット
Hysteresis Hysteresis CV (port 4) 0.0–1.0 チャタリング防止のヒステリシス幅
3モードのCV整流器。Full-wave / Half+ / Half-。バイポーラ→ユニポーラ変換。反転出力付き。
⬡ 概要
Rectifierはバイポーラ(±)CV信号をユニポーラ(0+)に変換する整流器です。
Full-waveモードでは負の部分を折り返して全波整流(|x|)、
Half+モードでは正の部分のみ通過(max(x,0))、Half-モードでは負の部分のみ反転して通過(max(-x,0))。
Offsetで入力にDCバイアスを加えてから整流することで、整流の「クリッピング・ポイント」を調整可能。
反転出力(Inverted)は整流結果の極性反転を同時出力します。
⬡ TIPS
LFO整流:
Sine LFOをFull-wave整流すると周波数が2倍の「ダブルバウンス」パターンに。フィルター変調やトレモロに独特のリズム感を付与。
ユニポーラ変換:
バイポーラ信号をHalf+で整流し、0-1の範囲に制限。パラメータ制御に適したユニポーラCV信号に変換。
Rectified [CV]
Inverted [CV]
CV In [CV]
Offset CV [CV]
Mode CV [CV]
パラメータ ポートID 範囲 説明
Mode Mode CV (port 2) Full-wave / Half+ / Half- 整流モード
Offset Offset CV (port 1) -1.0–+1.0 整流前のDCバイアス